彼女のアクセサリーをこっそり売って交際費を賄っていた男「他人の物を盗む勇気はなかった」―中国

5日、新浪新聞は、交際費を得るために交際相手の宝飾品やかばんなどを盗み現金化していた男が実刑判決を受けたと報じた。

2024年2月5日、中国メディアの新浪新聞は、交際費を得るために交際相手の宝飾品やかばんなどを盗み現金化していた男が実刑判決を受けたと報じた。

記事によると、上海市に住む女性が昨年5月、自宅で保管していた金のネックレスやイヤリング、指輪、シャネルのバッグなどがなくなっていることに気づいた。当初は泥棒が家に入ったと考えたものの、窓やドアがこじ開けられたような痕跡はなかった。しばし考えた上で、唯一合鍵を持っている交際相手に電話してみると、交際相手は「自分ではない」とかたくなに否定。しかも「実家に帰る」と言い、程なくして列車に乗って上海を離れてしまった。

「彼氏が怪しい」と考えた女性は警察に通報。一方で交際相手とは音信不通になったが、半月余り経過した後で上海に戻っていることを警察官が突き止めて警察署への同行を求めた。すると交際相手の男は女性の物品を盗んだことを認めたという。

警察の調べに対して男は「稼ぎだけでは彼女との交際費を賄えなかった。彼女に貧しいと思われるのが嫌で、物を盗んでお金に換え、交際費に当てていた」と供述。昨年3月から女性が持っていた宝飾品やかばんをリサイクルショップに売っていたことを明らかにした。また、なぜ交際相手の物品に手をつけたのかという警察官の質問に対しては「他人の物を盗む勇気はなかった」と語ったという。捜査の結果、男は女性の持ち物を売って3万6000元(約75万円)を受け取り、女性との交際費やプレゼント購入に用いていたことが判明した。

同市虹口区人民検察院が5日明らかにしたところによると、その後逮捕、起訴された男は先日裁判所から懲役2年、罰金1万元(約21万円)、女性への被害額返金の判決を受けたという。

交際相手の物品を盗んで売ったお金をデートやプレゼントに用いていた男の事件は中国のSNS微博で注目を集め、一時トレンドワードランキングの5位に入った。ネットユーザーからは「結婚前に男の本性が分かって本当に良かった」「お金がないだけでなく、人間的にも駄目とはな」「女性は自分のお金で買われたプレゼントをもらっていたというわけだ」「もしこのままばれずいたら、別れる時に『俺が買ったもの全部返せ』って言ったのかな」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)

© 株式会社 Record China