「僕を批判すればいい」ヨルダンに完敗の韓国代表を襲う“大バッシング”にイ・ガンインが切実な訴え!「特定の個人攻撃はしないで」【アジア杯】

まさかの完敗劇に韓国サッカー界が揺れている。

現地2月6日、韓国代表はアジアカップ2023の準決勝でヨルダンと対戦。グループステージでかろうじて2-2で引き分けた相手に対して、前半は拮抗した試合内容をみせていたが、2戦連続で延長戦を戦ったツケが回ったのだろう、後半は運動量が徐々に低下した。53分にパスミスをカットされて先制点を奪われると、66分には守備陣があっさりと単独突破を許して0-2。終盤まで必死に追いすがったが歓喜の瞬間は訪れず、64年ぶりのアジアカップ制覇の夢は露と消えた。

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試合後、主将で大黒柱のソン・フンミンとともにユルゲン・クリンスマン監督から全幅の信頼を寄せられていたイ・ガンインが重い口を開いた。「まずはグラウンドで一緒に戦ってくれたチームメイト、そして最初から最後まで僕を信じてくれた監督、コーチングスタッフに感謝したいです」と話し、「こういう結果に終わり、いつも声援を送ってくれたサッカーファンの皆さんには申し訳なく思っています。今後はもっと自分を磨き、サッカーファンが望むプレーができるように努力していきたい」と想いを伝えた。

韓国代表にあっては、大会中もことあるごとにミスを犯した選手らが槍玉に挙げられ、彼らのSNSには誹謗中傷のコメントが殺到するなど社会問題となった。イ・ガンインは「多くの人にお願いしたいのは、特定の選手やコーチを攻撃しないでほしいということです。批判するならば、僕を批判すればいいです。負けたのはチームであり、良いパフォーマンスを見せられなかったのもチームです。個人的な批判は適切ではありません。代表チームがさらに発展し、より良い方向へ進むために、僕たちは協力し合わなければいけない」と呼びかけた。

そして、「今大会で感じたことはすごく多いし、まだまだ足りない部分が多いと感じました。もう一度自分自身を振り返ってみます」と殊勝に語り、前を向いた。

現地2月14日、イ・ガンインはパリ・サンジェルマンの一員としてチャンピオンズリーグのラウンド16第1レグに臨む。ホームで迎え撃つのは、盟友である久保建英を擁するレアル・ソシエダだ。日韓両国のどちらかがアジアカップ決勝に進出していれば実現しなかった豪華マッチアップ。大きな注目を集めるに違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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