「ミス、ミス、ミスで大惨事!」ヨルダンに0-2完敗の韓国代表を母国メディアが辛辣批評!「クリンスマン映画は最悪の結末に」【アジア杯】

ここまで圧倒される完敗劇とは――。まさかの幕切れに韓国サッカー界が揺れている。

現地2月6日、韓国代表はアジアカップ2023の準決勝でヨルダンと対戦し、0-2で敗れ去った。前半は複数の好機を掴むなどやや優位に試合を進めた印象だが、0-0のまま後半に入ると2戦連続で延長戦を戦い抜いたツケが回ったのか、徐々に運動量が低下。53分、66分と立て続けにミスから被弾し、その後の反攻も虚しく完敗を喫した。64年ぶりとなるアジアカップ制覇の夢が露と消えた瞬間だ。

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ゲームスタッツを見ると、韓国はシュート8本のうち枠内シュートはなんとゼロ本。一方のヨルダンには17本を放たれ、7本を枠に飛ばされている。ボールポゼッション率では74%と大きくリードしたものの、不甲斐ない数字を残してしまった。

韓国全国紙『ソウル新聞』は「ミス、ミス、ミスの連続で大惨事に終わった」と書き立てた。キム・ミンジェを出場停止で欠いた最終ラインがビルドアップでミスを繰り返して安定感を失うと、攻撃陣も個人技頼みの散発なカウンターに終始。そしてパク・ヨンウのパスミスから先制点を奪われ、その後に途中出場のチョ・ギュソンがGKとの競り合いに勝ちながら、決定的なヘディングシュートをわずかに外してしまう。さらにヨルダンのアル・ターマリに4人のDFが手玉に取られる連携ミスから、2点目を決められた。

同紙は「これだけ攻守にミスが重なってはなす術がない。ユルゲン・クリンスマン監督はお粗末な内容でもなんとか奇跡的に勝ち進んできた。もはや彼はサッカーの監督ではなく映画監督なのではないかという声も出たほどだ」と記し、「だが結局、映画のエンディングは最悪なものとなってしまった。6試合で10失点では目も当てられない」と断じた。

そして、「韓国はFIFAランキング23位で、ヨルダンは87位。相当な開きがあるが、だからなんだというのだ。この試合ではその立場が逆転してしまったかのように、内容で差をつけられたのだから」と論じている。

決勝に進出したヨルダンは、現地7日に行なわれるイランvsカタール戦の勝者と頂点の座を争う。韓国が敗退したことで、西アジア勢の“連覇”が確定した格好だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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