中部整備局、四日市港管理組合/臨港道路検討会が初会合、南側延伸へ議論スタート

中部地方整備局四日市港湾事務所と四日市港管理組合は6日、「四日市港臨港道路幹線に関する検討会」を設立し、第1回検討会を三重県四日市市の四日市港ポートビルで開催した。四日市港と背後圏域のアクセス向上と周辺道路の渋滞解消に向け、四日市・いなばポートラインの南側延伸計画に関する課題などの調査・検討を行う。同港の港湾計画で将来構想に位置付けられている路線の具体化に向け、関係者間の協議がスタートした。
臨港道路霞4号幹線「四日市・いなばポートライン」は、四日市港霞ケ浦地区と伊勢湾岸自動車道みえ川越ICを結ぶ延長約4・1キロの路線。2018年4月に開通した。これにより、みえ川越IC~霞ケ浦北コンテナターミナルの所要時間は半減。霞大橋だけだったアクセス道路も増えたことで代替性など防災面の機能も向上した。
一方、霞ケ浦地区では国際物流ターミナルの整備が具体化。機能の集約・再編も進み、国際競争力向上など四日市港全体の機能強化が不可欠なため、霞ケ浦地区から南伸し塩浜地区までを結ぶ新たな臨港道路の実現を目指す。初会合では長期構想での臨港道路の位置付けを確認し、関係する民間企業から意見を聞いた。四日市港の長期構想は3月に取りまとめる予定で、この中に延伸計画も盛り込む。早ければ24年度に港湾計画を改定し、構想路線から計画路線に位置付ける。
委員会の構成員は次の通り。
▽石原産業▽KHネオケム▽高純度シリコン▽コスモ石油▽JERA▽昭和四日市石油▽太平洋セメント▽東ソー▽三菱ケミカル▽四日市港湾事務所▽四日市港管理組合▽三重県(オブザーバー)▽四日市市(同)。

© 日刊建設工業新聞社