シャワー室付きファーストクラス大公開!エミレーツ 最新4クラス仕様A380【後編】

エミレーツ航空 A380 ファーストクラス シャワー室

新たにプレミアム・エコノミークラス(プレエコ)を追加したエミレーツ航空。従来のファースト、ビジネス、エコノミーの3クラスから、新たにプレエコを備える4クラス仕様へ変貌した、超大型二階建てのエアバスA380型機内レポートの後編です。前編でのプレエコ・エコノミーに続き、シャワー室が付いたファーストクラスとビジネスクラスを紹介します。

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© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ファーストクラス14席

今回のレポートする機材は、機齢5年ほどのエアバスA380型機「機体記号:A6-EVD」です。客室は1階前方にプレエコ56席が設けられ、後方にエコノミー338席、2階前方がファーストクラス14席、後方にビジネスクラス76席の計484席が並びます。

エミレーツのA380と言えば、シャワー室を備えたファーストクラスが大きな特徴です。484席のうち、たった14席だけ設けられているのがファーストクラス。1-2-1の座席並びで扉付きの完全な個室タイプです。フルフラット時の全長は82インチ(約208cm)のシートに、フルHDの32インチ個人モニターと13インチの操作用タブレットを備えます。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ファーストクラス スライドドアで完全個室タイプ © FlyTeam ニュースファーストクラス シートフルフラットの状態 © FlyTeam ニュースファーストクラス - フルフラットでお休みモード

中央列の2席はパーティションを下せば、同行者と二人だけの空間を作ることも可能です。

© FlyTeam ニュースファーストクラス - 中央2席の様子 パーティーを下せば、二人だけの空間に

32インチの個人モニターの操作は、手元のタブレットで操作します。テーブル横にはミニバーも備えつけられ、いつでも好みの飲み物が楽しめます。

© FlyTeam ニュースファーストクラス - 機内食提供時の様子 © FlyTeam ニュースファーストクラス - シート座った状態での様子

14席のファーストクラスに対し、2階の機体前方部分に2つのシャワー室が用意されています。時間の予約も可能ですが、いつでも好きなタイミングで利用できるとのこと。予想以上の広さで、まさしく高級ホテルのような設備・内装に驚きます。ここが飛行機の中であることを忘れてしまいそうです。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ファーストクラス シャワー室 © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ファーストクラス シャワー室内部 © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ファーストクラス シャワー室内部 トイレも完備 © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ファーストクラス シャワー室内部 シャワーヘッドも本格的なものが!?

シャワー室前のリラックススペースには緑茶が用意され、壁面には本物の水が常に流れるインテリアが、ラグジュアリー感を高めています。

© FlyTeam ニュースファーストクラス 本物の水が流れる壁面インテリア

ビジネスクラスは、1-2-1の座席並びでフルフラットシートです。シートピッチは最大44インチ(約112cm)、フルフラット時の全長は76.6-78.6インチ(約195-200cm)、シート幅は18.5インチ(約47cm)、23インチの個人モニターを備えます。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ビジネスクラスシート © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ビジネスクラスシート フルフラットの様子 © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ビジネスクラスシート © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ビジネスクラスシート 足元の様子 © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ビジネスクラスシート 座った状態での目線 © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ビジネスクラス機内食

2階の機体後方にはバーカウンターを備え、いつでも好きなタイミングで飲み物をオーダーできます。また、バーカウンターの両サイドにはソファー席も用意されています。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ビジネスクラス バーカウンター © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ビジネスクラス バーカウンター横のテーブル席 © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ビジネスクラス バーカウンター横のソファ席

以上、A380のファースト・ビジネスクラスをレポートしました。エミレーツでは、2023年12月より成田/ドバイ線に新仕様のA380型機を投入。羽田・関西/ドバイ線では、ボーイング777-300ER型機でそれぞれ毎日1便を運航しています。777型機のファーストクラスにはシャワー室の設定はなく、シャワー付きのファーストクラスを楽しんでみたい場合は、現時点では成田線のみになります。

■東京(成田) - ドバイ エミレーツ航空
EK318便 ドバイ 02:55 / 東京(成田) 17:20 (毎日)
EK319便 東京(成田) 22:30 / ドバイ 05:30 (翌日) (毎日)
・エアバスA380型機で運航

■東京(羽田) - ドバイ エミレーツ航空
EK312便 ドバイ 08:20 / 東京(羽田) 22:30 (毎日)
EK313便 東京(羽田) 00:05 / ドバイ 06:55 (毎日)
・ボーイング777-300ERで運航

■大阪(関西) - ドバイ エミレーツ航空
EK316便 ドバイ 03:05 / 大阪(関西) 17:05 (毎日)
EK317便 大阪(関西) 23:30 / ドバイ 05:45 (翌日) (毎日)
・ボーイング777-300ERで運航

エミレーツは、現在運航する90機を超えるA380型機と133機のボーイング777型機のうち、111機を4クラスの客室にアップグレードする計画です。2022年11月から改修が始まり、現在アップグレードを終えているのはA380の25機で、世界の15路線でこの4クラス仕様のA380が運航されています。

日本からヨーロッパやアフリカへの渡航にも便利なネットワークを誇るエミレーツ。今後増えていく4クラス仕様の機材に搭乗する機会があるかもしれません。その際は、機内設備や座席を体感し、FlyTeamの“搭乗レビュー”投稿サービスでレポートを公開してみてはいかがでしょうか?

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