今年の米原油生産増加幅見通しを大幅下方修正=EIA

Laura Sanicola

[6日 ロイター] - 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が6日発表した今年の国内原油生産増加幅見通しは日量17万バレルで、従来の29万バレルから大幅に下方修正した。増産ペースは2023年の102万バレルから急激に鈍化することになる。

月間生産量を見ると、23年12月は1330万バレルと過去最高を記録したが、今年1月は厳しい寒さで特にノースダコタなど主要産地の施設が閉鎖されたことが響き、1260万バレルに落ち込んだ。2月は1330万バレル近辺に戻りそうだが、その後は今年半ばにかけて小幅減少の流れが続き、23年12月の過去最高を超えるのは25年2月以降と見込まれている。

米国の石油消費は今年が20万バレル増の2040万バレル、25年は10万バレル増の2050万バレルという予想になった。

EIAは今後の原油価格について、一時1バレル=80ドル台半ばまで上昇するものの、第2・四半期には在庫増加に伴って下げ圧力を受けるとみている。

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