ミュージカル「ボディガード」出演の大谷亮平さんにインタビュー

世界中で大ヒットした映画「ボディガード」を舞台化し、2020年のコロナ禍に初演を迎えた同作品が、今年の2月~4月に3度目の上演が決定しました。初演時から主人公レイチェルを守るボディガードのフランク・ファーマーを演じている大谷亮平さんに、3度目の出演への意気込みや見どころをインタビューをしてきました。

3度目の再演&フランク・ファーマー役!

大谷亮平さん

─3度目の出演ということで、今回の意気込みを教えてください。

初演時や2回目に観に来ることがかなわなかった人にも、存分に楽しんでもらえるよう、キャスト全員でより素晴らしいものをという気持ちで取り組んでいます。緊張感ある役柄なので、自分自身どう楽しんでいくか?というのが課題です。舞台の最後にあるカーテンコール(※)の一体感が好きなので、お客さんと一体になって楽しめるよう稽古を頑張っています。※「すてきな Somebody」(洋題「I Wanna Dance with Somebody」)

─演じる上で難しさを感じる部分は?


フランクはボディガードという職業柄、あまりセリフのない役なので、レイチェルと心の距離を詰めていく過程をセリフなしの演技だけで表現するのが難しいです。3度目の出演ですが〝本人も気づかない内に相手に惹かれていく〟事について、改めて考えながら作り上げているところです。

また、2度目の出演の時には納得したセリフでも、改めて「このセリフどうなの?」と感じるものもあったりして、そういうセリフ一つ一つについて議論を重ねています。


─主人公のレイチェル役は新妻聖子さんとMay J.さんのWキャストですが、それぞれのレイチェルの印象は?

新妻さんは、堂々としていてまさにレイチェルそのものという感じです。稽古中もサバサバした学級委員長みたいな雰囲気で思ったことは素直に発言し、納得いかないと繰り返し練習されています。

一方のMay J.さんは繊細で大人しい性格の方で、強気な発言のレイチェルとは一見違うタイプだと思います。劇中、レイチェルにつきまとう正体不明のストーカーに追われ、不安な様子を見せるシーンがあるのですが、May J.さんの素が垣間見えるシーンじゃないかと思っています。

─ドラマなどTVの経験が多い中で、舞台で演じる時の違いや意識していることを教えてください。

遠いところから見ても何をしているかわかるよう、なるべく大きな動きをするように意識しています。それと、ドラマは間違えてもやり直しできますが、舞台は何か起こった時に取りかえしがつかなくなる…という点でマインドが全然違いますね。本当はプレッシャーを感じずに、役を演じることを楽しめたら良いのですが、実際はそれがすごく難しかったりします。ただ、ベテランの諸先輩方でも「プレッシャーを感じる派」と「何も考えないでたのしむ派」に二分されるので、自分は前者なんだと思います。

─長丁場の公演になりますが、体調管理や日頃気を付けていることを教えてください


内臓の調子にはすごく気を使っていて、公演期間中は冷たいものは飲まないと言うのを徹底しています。本番中にお腹が痛くなると地獄なので、それだけは気をつけていますね。それと公演のある日は始まる1時間前までに食事を済ませるようにしていて、前回は昼公演の日は朝近くのお店でお気に入りの唐揚げ弁当を買ってきて食べていました(笑)

─最後に、見どころを教えてください。


今は何が起きようと楽しみつくしてやろう! という気持ちです。今回は、ストーカーと先輩ボディガード役のキャストが前回とは変わるのですが、それによって全体の雰囲気も変わりますし、新しい演技が見られると思います。また、ラストにはキャスト全員と観客が一体となれるショーもあります。そこでの私のダンスは、前回の振り付けからフルモデルチェンジしているので、是非楽しみに劇場にいらしてください。

ミュージカル「ボディガード」

3/30(土)~4/7(日)梅田芸術劇場メインホール

料金:S席14,000円、A席9,500円、B席5,500円(全席指定)

主催:梅田芸術劇場/関西テレビ放送/アミューズ/読売新聞社

協力:ABCラジオ、FM COCOLO、FM802

問い合わせ:06-6377-3800(梅田芸術劇場10:00~18:00受け付け)

https://bodyguardmusical.jp/

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