米フォード、第1四半期追加配当で株価上昇 EV部門は昨年赤字

Joseph White Nathan Gomes

[デトロイト 6日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターは6日、第1・四半期に1株当たり0.18ドルの追加配当を行うと発表した。

株価は4.1%高で引けた後の時間外取引で6.5%上昇した。

同社は2024年の税引き前利益を100億─120億ドルと予測。昨年は104億ドルだった。商用車部門「プロ」と内燃機関車部門「ブルー」の利益が電気自動車(EV)部門「モデルe」の赤字を相殺した。

北米トラック・スポーツタイプ多目的車(SUV)事業(商用車と消費者向け)は今年60億─70億ドルと見込まれるフリーキャッシュフローに貢献しそうだ。フォードはフリーキャッシュフローの40─50%を投資家に還元するとしている。

モデルe部門は第4・四半期に1台当たり平均4万7000ドル余りの損失を出した。今年の税引き前損失は50億─55億ドルに拡大すると予測した。

ジョン・ローラー最高財務責任者(CFO)は、フォードの次世代EVについて「利益が出て、資本コストを回収できるだろう」と語った。

今年のプロ部門は80億─90億ドルの利益を上げると見込まれている。昨年の税引き前利益は72億ドルだった。

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