チリのピニェラ前大統領が事故死、操縦のヘリ墜落

Natalia A. Ramos Miranda Anthony Esposito Fabian Cambero

[サンティアゴ 6日 ロイター] - チリのピニェラ前大統領(74)が6日、ヘリコプターの墜落事故で死亡した。ボリッチ大統領は3日間の服喪期間を発表。中南米の首脳からは追悼メッセージが寄せられた。

ヘリは南部の湖に墜落した。ピニェラ氏のほか3人が搭乗していたが、3人は無事だった。

複数の関係者によると、ピニェラ氏がヘリを操縦していた。ただ、当局は確認していない。

ピニェラ氏は2010─14年と18─22年に大統領を務めた。国内では実業家として知られ、10年には鉱山で作業員33人が地下に閉じ込められた落盤事故への対応が世界でも注目を浴びた。

9日の国葬に向けて準備が進められている。

アルゼンチンのマクリ元大統領は追悼のメッセージで「チリと中南米の自由と民主主義の価値に誰よりも力を注いだ善良な人物だった」とピニェラ氏をたたえた。

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