沖縄おでんの老舗「おふくろ」の味を承継 やっぱりステーキ運営会社 「文化として残したかった」

「おふくろ」を、ディーズプランニングの義元大蔵代表(右から2人目)に引き継いだ大将の山川秋久さん(同3人目)と、おかみの正子さん(左端)。右端は仲介した県事業承継・引継ぎ支援センターの上地文人氏=6日、那覇市久茂地の同店

 那覇市久茂地にある沖縄おでん専門店「おふくろ」の事業承継を記念するセレモニーが6日、同店であった。50年近く店を守ってきた大将の山川秋久さんとおかみの正子さん夫婦が、やっぱりステーキなどを展開するディーズプランニングの義元大蔵代表に事業譲渡契約書を手渡し、店と沖縄おでんの味を託した。9日に再オープンする。

 秋久さんは「やっぱりステーキさんに継続していただくことになりました。大変光栄です。ありがとうございました」と、しみじみ。正子さんは「沖縄おでんを沖縄の文化として残したかった」と話した。

 義元代表は「歴史を大事にしたい。インバウンド客にも沖縄おでんをPRできたら」と意欲を示した。

 おでんはチマグやテビチなど沖縄ならではの具材を含め47種。豚骨とカツオから取った「秘伝のだし」を継ぎ足してきた。営業は午後5~11時で、日曜日と祝日は休み。(政経部・大城大輔)

「おふくろ」の沖縄おでん

© 株式会社沖縄タイムス社