「なぜ日本に1-6で大敗したチームが決勝に進めたのか」韓国を撃破したヨルダン戦士たちの回答は?「日本は強かった。だけど...」【現地発】

ヨルダン代表は現地2月6日に行なわれたアジアカップの準決勝で、韓国代表と対戦。2-0で優勝候補を下し、初のファイナルに駒を進めた。

53分に敵のバックパスのミスを衝いてCFのヌール・アル・ナイマトのゴールで先制したヨルダンは、66分にも右ウイングのムサ・アル・ターマリがドリブルで持ち込んで左足を一閃。鮮やかにネットを揺らし、快勝を飾ってみせた。

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そのヨルダンは開幕3日前に非公開で行われた日本代表とトレーニングマッチで1-6と大敗を喫していた。そんなチームが、グループステージで韓国と2-2で引き分けると、ラウンド16では日本を破ったイラクを3-2で撃破。勢いそのままに、韓国との再戦では快勝を飾った。

試合後、GKのヤジッド・アブライラは「韓国は強くて良いチームだったけど、今日は全ての選手が強さを見せた。プレッシャーはあるけど、次の試合に集中する必要がある」とコメントした。

「日本に1-6で大敗したチームがなぜ決勝に進めたのか」という質問には、「日本は強かった。だけど、それは大会前の親善試合の話さ。しかも、全てのポジションで交代をして、全選手がプレーするような試合だったからね」と答えている。

MFのサレハ・ラテブも、同様の見解を示した。

「フレンドリーマッチでは負けてしまったけど、これは違う。知っての通り、非常に重要な大会だ。僕たちは優勝に集中し、決勝で勝つよ。親善試合では負けたけど、これは親善試合ではないんだ」

言わずもがなだが、テストマッチはテストマッチ。耳が痛くなるような言葉だった。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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