“投資専門家アシスタント”名乗る男らに…70代男性計1770万円だまし取られる ニセの株式購入アプリで利益装う 「詐欺じゃないか」息子の指摘で気づく

特殊詐欺事件を捜査する北海道警旭川東署

北海道旭川市に住む70代の男性が投資専門家のアシスタントを名乗る男らに現金計1770万円をだまし取られました。警察が特殊詐欺事件として捜査しています。警察によりますと男性は2023年11月ごろ、インターネットで投資専門家のホームページを閲覧中にLINEグループに誘われ、そのメンバーだった投資専門家のアシスタントを名乗る男に株式投資を勧められました。12月にアシスタントを名乗る別の男に株式購入ができるアプリのダウンロードを勧められ、購入の指導を受けました。男性は12月12日から2024年1月5日までの間、6回に渡り計970万円を指定された口座に振り込みました。当時、アプリを確認すると利益が出ていたといいます。その後、男らに高配当の株式投資をするためにはさらに資金と融資が必要と言われ、男性は800万円の融資を申し込みました。アプリ上では大幅な収益が確認されましたが、現金化するためには融資金額と同額の入金が必要との説明を受け、男性は知人などに計800万円を借りて1月19日から25日までの間、3回に渡り計800万円を指定された口座に振り込みました。男性は1月末に現金を引き落とす手続きをしましたが、金が振り込まれなかったため男らに連絡。2月3日までにさらに寄付をしなければ金が振り込まれないと言われ、金融機関に電話で融資の相談をしました。一方、このやり取りを聞いていた妻が不審に思い息子に相談したところ、息子が「詐欺じゃないか」と指摘。男性はだまされていたことに気づき2月6日、警察に相談し事件が発覚しました。警察は「SNS等で投資名目での高額の振り込みを依頼された場合は詐欺の可能性が高いことから、すぐに振り込まず警察に相談してほしい」と呼び掛けています。詐欺については警察相談専用電話「#9110」で相談できます。

© 北海道文化放送株式会社