貨物船イランに不正輸出か 虚偽申告疑い、大阪の会社捜索

警視庁の庁舎=東京都千代田区

 中古貨物船の輸出先を偽って税関に申告したとして、警視庁公安部が関税法違反(虚偽申告)の疑いで、大阪市西区の船舶売買会社などを6日に家宅捜索したことが7日、捜査関係者への取材で分かった。船はアラブ首長国連邦(UAE)に輸出すると申告していたが、実際にはイランに輸出していた。

 船は499トンで、1997年に完成した。鉄道・運輸機構などが所有していたが、大阪市の会社が入札で購入していた。

 捜査関係者によると、会社は2021年5月ごろ、船をUAEの企業に輸出すると税関に虚偽申告した疑いがある。会社はホームページで、UAE、中国、シンガポールなどに船の売却を仲介するとしている。

© 一般社団法人共同通信社