カズレーザー ツボを刺激すると“だるさ”が取れるのは“脳内麻薬”の働き…?同じ成分を分泌する方法は他にも

お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が6日に放送された。今回は『疲れない体を手に入れる』をテーマに、『ツボで本当に疲れは取れる!?脳内麻薬オピオイドの効能』という講義で、鍼灸(しんきゅう)健康学の専門家が『ツボ』刺激により疲労を緩和する方法について解説を行った。

はじめに専門家は、そもそもツボを押すことで得られる気持ちよさのメカニズムについて解説。ツボを刺激すると、皮膚に存在する痛みなどを認知する受容器『ポリモーダル受容器』が脳を刺激する信号を出すそうで、刺激を受けた脳は痛みから体を守ろうと修復信号を出し、結果、この信号が疲労軽減や鎮痛効果などをもたらすという。特にWHO(世界保健機関)が認定している361のツボには、知覚神経が密集しておりその効果も高いという。なお、普段よく見る足裏の効能図はアメリカ発祥の「リフレクソロジー」という療法に基づくもので、足の裏にはWHO認定のツボは2つしかないそうだ。

番組では科学的根拠に基づき、ツボの効果を検証。お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二が、ツボへの鍼(はり)による体温の変化や血流の増加量などについて検証を行った。実験の結果、ツボの部位により皮膚温度が上昇したり、血行が改善したりといった変化が見られた。斉藤は実験を振り返り「(鍼前は)だるさとかなんかそういう部分があったんですけども、体が軽くなったといいますか、これで効果がでるんだったらやるべきかなと思いましたね」とコメントした。

なおツボへの刺激で疲労解消効果が得られるのは、刺激により神経伝達物質の一種である脳内麻薬『オピオイド』が分泌されるからであり、この物質の効果で体の痛みが和らぐことがあるという。このオピオイドはツボ押しだけでなく、運動や好きな音楽を聴くことなどでも分泌されるそうだ。

スタジオでは、代表的なツボとして片頭痛に効果のある『天柱』が紹介され、後頭部の付け根にある凹んだ部分を指圧すると、肩こりなどにより過敏になった脳の反応が緩和されることが解説された。ツボ押しによって筋肉の弛緩(しかん)などが期待できるという。

カズレーザーは、講義について「ツボとか鍼(はり)っていまいちよくわからないものだったんですけど、理屈をこうやって説明していただくと、あーなるほどって思うことありましたね」と語ったうえで、痛みの根本的な治療の重要性にも着目し「もともと痛みが起きる原因があるなら、それとも向き合わなきゃいけない。両方、両輪でやっていくのが一番いいのかなと思いましたね」とコメント。専門家もカズレーザーの意見に同意した。

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