桃の年間支出額が7年連続1位 県庁所在地と政令指定都市調査で福島市

取り扱っている参考書について説明する古川部長=福島市の西沢書店

 総務省は6日、都道府県庁所在地と政令指定都市を対象とした2023(令和5)年家計調査の結果を発表した。福島市は桃の1世帯(2人以上)当たりの年間支出額が6132円で、7年連続の1位となった。教科書・学習参考教材、プリン、ペットフードなど多彩な品目がトップだった。

 調査は52都市で実施し、福島市は75世帯が対象となった。同市が1位となった主な品目は【表】の通り。

 教科書・学習参考教材は2位さいたま市の4281円に大差を付けた。教科書や参考書を多く取り扱う福島市の西沢書店の古川博営業部長は「首都圏や西日本の人が多く購入するイメージだった。理由は正直分からない」と話した。

 プリンは昨年の20位、チョコレート菓子は2位、アイスクリーム・シャーベットは6位からそれぞれ1位に浮上した。市観光交流推進室の担当者は「市産果物などを使った菓子のアピールに力を入れている。PRの成果も出たのではないか」と推察した。

 県菓子工業組合の神山修一理事長は「プリンを扱っている菓子店は多い。アイスクリームについては、道の駅などで買う人が多いのではないか」と指摘した。

 一方、昨年まで4年連続で1位だった納豆は9位に沈んだ。市は昨年、飲食店と連携して「納豆料理コンテスト」を初開催するなど、納豆を通した地域活性化に取り組んできた。

 市商工業振興課の担当者は「1位を逃したのは残念だが、今後も納豆のまち福島を宣伝していく」と強調した。

【編注】表つき

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