中国ドラマのキャスティング、原作者が絶賛した9人を紹介―台湾メディア

台湾のエンタメ・美容サイト「BEAUTY」は4日、中国ドラマのキャスティングをめぐって「原作小説の作者が絶賛した9人」を紹介。時代劇「星漢燦爛・月昇滄海」は主演2人が選ばれる快挙となっている。

記事が紹介した9人は「星漢燦爛・月昇滄海」で共に主演を務めたウー・レイ(呉磊)とチャオ・ルースー(趙露思)、「琉璃」のチョン・イー(成毅)、「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」のアレン・レン(任嘉倫)、「プラチナの恋人たち」のヤン・ヤン(楊洋)、「ダイイングアンサー~法医秦明~」のチャン・ルオユン(張若昀)、「霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~」のレオ・ロー(羅雲熙)、「半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛」のジン・ティエン(景甜)、「遇見王瀝川」のゴッドフリー・ガオ(高以翔)。

記事は「中国ドラマの多くは小説を原作としていて、その成功のカギを握っているのが原作小説とキャスティングとのマッチ度だ」とコメント。「星漢燦爛・月昇滄海」でウー・レイが演じた凌不疑はドラマファンだけでなく「難関」である小説ファンすらとりこにする仕上がりで、「素晴らしい俳優ではあるが、彼には『弟』のレッテルが貼り付いている。凌不疑は青年であり、少年ではない」とキャスティングにとまどった原作者の関心則乱氏も最終的にはうれしいサプライズになったことを語ったそうだ。

ウー・レイ「星漢燦爛・月昇滄海」

同作からはチャオ・ルースーも名が挙がり、記事は「ウー・レイだけでなく、チャオ・ルースーも原作者に認められた」と紹介。原作者・関心則乱氏はチャオ・ルースーが出演した「春花秋月~初恋は時をこえて~」の原作小説を読んで「泣くに泣けず笑うに笑えない行動をよく取るヒロインはどのように演じられるのだろう」と好奇心を抱き、その実写版でチャオ・ルースーが披露した好演ぶりは予想を超えるものだったという。こうしたことから、チャオ・ルースーが「星漢燦爛・月昇滄海」の程少商役を演じたことは「特別うれしかった」そうだ。

チャオ・ルースー「星漢燦爛・月昇滄海」

「琉璃」でチョン・イーが演じたのは禹司鳳役だ。記事はこの役でチョン・イーの人気が爆発したと伝え、「多くのドラマファンがチョン・イーが演じた禹司鳳にクラクラさせられた。実際のところこの役は映像化に成功した役と視聴者に考えられているだけでなく、原作者の十四郎氏も中国のSNS・微博(ウェイボー)への投稿でチョン・イーをたたえている」と紹介。さらに「多くの中国ドラマは小説を原作とするが、原作者の評価を獲得できる作品はとても少ない」と述べ、当初、役のイメージに合わないと思われていたチョン・イーが自らの演技で役に息を吹き込んだとも伝えた。

チョン・イー「琉璃」

「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」でアレン・レンは陸繹役を演じた。記事によると、原作者の藍色獅氏はアレン・レンによる陸繹を見て「ただ叫びたかった」そうだ。また、「人とは違う、並外れた才能を持っている」とその演技をたたえたという。記事は陸繹の優しさなどさまざまな表情を表現するアレン・レンの目の演技が視聴者を引き付けたとも紹介。「微博では『アレン・レンのまなざし』に関する話題も盛り上がった」として、「アレン・レンは本当に陸繹を生き生きと演じた」と称賛した。

アレン・レン「花様衛士〜ロイヤル・ミッション〜」

「プラチナの恋人たち」でヤン・ヤンは于途役を演じた。記事は、同作がヤン・ヤンと原作者・顧漫氏の「シンデレラはオンライン中!」に続く2回目のタッグだと紹介。さらに、「原作者はヤン・ヤンと照らし合わせてこのキャラクターを書いたような感じがする」と記して、ヤン・ヤンの解釈によって表現された于途に原作者が「演じられるのは彼しかいない」と大絶賛の感想を寄せたことを伝えた。記事は、「このキャスティングは確かに素晴らしすぎる。ヤン・ヤンは于途を魅了たっぷりに演じた」とも述べている。

ヤン・ヤン「プラチナの恋人たち」

「ダイイングアンサー~法医秦明~」でチャン・ルオユンが演じたのは秦明役だ。記事はチャン・ルオユンの演技は原作小説のファンからも広く支持されていると紹介。「チャン・ルオユンは(小説を読んで)人々が想像する秦明の姿を生き生きと演じた。チャン・ルオユンの知能指数の高いイメージは秦明役にぴったりだ」とも評した。原作者の秦明氏は微博上でチャン・ルオユンを何度もたたえ、2人は良き友人にもなったといい、記事は秦明氏のチャン・ルオユンに向けた「自身の巧みな演技で法医というこの特殊な職業を完璧に説明してみせた」という言葉を伝えている。

チャン・ルオユン「ダイイングアンサー~法医秦明~」

「霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~」でレオ・ローは潤玉役を演じた。記事は「映像化に成功した小説のキャラクターを語るのにレオ・ローの潤玉は欠かせない」と述べて、原作者の電線氏は微博への文章でレオ・ローをよく称賛したと紹介。「(同作で主演を務めた)ダン・ルン(鄧倫)、ヤン・ズー(楊紫)にもない待遇だ」と指摘した他、「電線氏はもともと、自身が書いた男性登場人物二番手の潤玉をひいきにしていた」「レオ・ローは確かに電線氏の期待に応え、細やかな演技で潤玉を忘れがたいキャラクターにした」とも伝えた。

レオ・ロー「霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~」

「半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛」でジン・ティエンは司籐役を演じた。記事は、原作者・尾魚氏のドラマへの夢中ぶりを紹介した上で、「作者が夢中になったということはキャスティングが成功したということだ」とコメント。また、ジン・ティエンが醸し出した高貴な雰囲気にも触れ、「ジン・ティエンには民国の衣装がよく似合う。その古典的な風格が役の中に持ち込まれ、役をより立体的に変える。どの表情も魅力的で、ジン・ティエンはこの役にふさわし過ぎる」と評した。

ジン・ティエン「半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛」

「遇見王瀝川」でゴッドフリー・ガオは王瀝川役を演じた。記事は、原作者の施定柔氏が「私の書いた王瀝川が本の中から出てきたようだ」との評価を寄せたと紹介。さらに「ゴッドフリー・ガオは優雅な紳士、王瀝川を見事に演じた。ゴッドフリー・ガオは王瀝川その人と言える」と述べて「施定柔氏は本当にゴッドフリー・ガオを認めており、その後も(自身の作品でゴッドフリー・ガオらの主演でドラマ化された)『彩虹的重力』で再び協力した」と伝え、ゴッドフリー・ガオの訃報に心を痛めた施定柔氏のメッセージについても紹介した。(翻訳・編集/野谷)

ゴッドフリー・ガオ「遇見王瀝川」

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