米地銀NYCB、株主が集団提訴 株価27年ぶり安値

Jonathan Stempel

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米地銀ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の株主は6日、同行を相手に集団訴訟を起こした。同行を巡っては、商業不動産向け融資の損失計上や減配により株価が約27年ぶりの安値を付けた。

ブルックリンの連邦裁判所に提出された訴状によると、株主はNYCBが貸倒引当金の追加計上を開示せず、バランスシートを補強するため配当を71%削減したと指摘。昨年3月以降、同行とその財務見通しについて、非現実的なほどプラスの評価を示して株価をつり上げたと主張した。

NYCBが1月31日に発表した四半期決算は、商業不動産向け融資に関連した損失で2億6000万ドルの赤字となった。決算時に発表した減配については、規制当局の資本要件を満たすことになると説明した。

NYCB株は6日、22.2%安で終了。一時、1997年4月以来の安値を付けた。ここ1週間では60%下落している。

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