米学校乱射犯少年の母に有罪評決、過失致死で 初の訴追

Brad Brooks

[5日 ロイター] - 米ミシガン州デトロイト近郊の高校で2021年に当時15歳だった少年が拳銃を乱射して生徒4人を射殺した事件で、同州の裁判所の陪審員は6日、過失致死罪で少年の母親(45)に有罪評決を下した。

米国の学校で児童が起こした銃撃事件で親が過失致死罪で訴追された初めてのケースとされる。ジェニファー・クランブリー被告には最高で15年の禁錮刑が科される可能性がある。4月9日に量刑が言い渡される。

夫のジェームズ・クランブリー被告(47)も過失致死罪で訴追されており、3月5日に初公判が開かれる。

少年には昨年12月に殺人罪などで終身刑の判決が下された。

検察はクランブリー被告らについて、少年が精神的に落ち込んだ状態で他人に危険をもたらすと認識していたにもかかわらず、事件で使われた拳銃をクリスマスプレゼントとして買い与えるなど、銃器を使用可能にしていたと指摘。

事件当日の午前に少年が拳銃や出血している人物を描いているのを教師が発見。クランブリー夫妻が学校に呼び出されたが、少年を家に連れ帰ることを承諾しなかったという。

被告側は事件が予見不可能だったと主張していた。

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