栃木県立夜間中学校2026年4月に学悠館高校内に開校へ 栃木県教育長定例会見

 栃木県教育委員会の阿久澤真理教育長は、6日に定例の記者会見を開き、義務教育を十分に受けられなかった人の学び直しの場となる県立の夜間中学校を通信制と定時制がある栃木市の学悠館高校の中に2026年4月に設置することを発表しました。

 夜間中学校は、不登校や外国籍などの事情で中学校に通えなかった人の学び直しの場で、国は2027年度までにすべての都道府県で1カ所以上設置する目標を掲げています。

 福田富一知事は、1月初めの新春記者会見で設置を正式に表明していて、県教育委員会は、栃木市にあるフレックスハイスクール、県立学悠館高校内に2026年4月に開校させることを決めました。

 阿久澤教育長は、この場所にした理由について「不登校を経験した人や外国籍の人など多様な生徒が集まるフレックスハイスクールとの親和性があり、鉄道の駅から近く交通の利便性が高い」と説明しました。

 また、県南地域に外国籍の人が多いことや宇都宮市と小山市には、すでに民間の自主夜間中学校があることも判断材料になったということです。今の所、1学年1学級を3学年、1学級あたりの生徒数は35人程度を想定していて、教室は、学悠館高校通信制の教室を活用する計画です。

 県教育委員会は既存の校舎を使うことで早期の開校が可能になるとしていて、この2年間で学校名やニーズにあったカリキュラム、教員の数など具体的な内容を検討していくことになります。

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