米下院、国土安保長官の弾劾訴追案を否決 共和議員の一部造反

Richard Cowan David Morgan

[ワシントン 6日 ロイター] - 米下院は6日、移民問題への対応を巡るマヨルカス国土安全保障長官の弾劾訴追決議案を否決した。共和党の一部議員が造反し、反対に回った。

反対が216票、賛成が214票となった。造反者が出たことは下院共和トップのジョンソン下院議長に痛手となった。

下院共和党はマヨルカス氏がメキシコとの国境警備対策を意図的に緩くしたほか、議会で虚偽の発言をして国民の信頼を裏切ったと主張。共和が主導する下院国土安全保障委員会が先週、弾劾訴追案を可決していた。

議会では移民政策を巡る民主・共和間の対立が先鋭化している。

上院では共和党議員らが1180億ドル規模の超党派国境警備法案に反対しており、共和トップのマコネル院内総務は「成立の見込みはないようだ」との認識を示した。

この法案にはウクライナとイスラエルへの支援が盛り込まれている。

© ロイター