トヨタ株が連日の上場来高値、引き続き好決算を材料視

[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で、トヨタ自動車が連日の上場来高値更新となっている。午前10時30分現在、東証プライム市場の売買代金、出来高上位ともに第2位。足元の株価は前営業日比7%超高の3340円近辺を推移している。全体的に決算以外の材料に欠ける中、6日の取引時間中に発表した好決算が引き続き好感されている。

市場では「グループ会社の不正による影響や保守的な見通しが警戒されていただけに、サプライズ決算がきょうも材料視されている」(国内証券ストラテジスト)との声が聞かれる。このところのテスラ株の低迷や電気自動車(EV)の減速を受けて、ハイブリッド車(HV)を強みとするトヨタに資金が流入しているとの指摘もあった。

トヨタは6日、2024年3月期の連結営業利益予想(国際会計基準)を従来の4兆5000億円から4兆9000億円に引き上げた。HVを中心に販売が好調。車の機能向上に伴う値上げが寄与した。純利益では同社初の4兆円台乗せで、過去最高となる見込み。

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