豪石油・ガス大手ウッドサイド、サントスとの合併協議打ち切り

[7日 ロイター] - オーストラリアの石油・ガス大手ウッドサイド・エナジーは7日、同業サントスとの合併協議を打ち切ったと発表した。協議がまとまっていれば800億豪ドル(520億ドル)規模の世界的な石油・ガス大手が誕生する可能性があった。

ウッドサイドは株主価値の拡大につながる案件のみを推進する方針と表明した。

合併協議決裂のニュースを受けて7日の豪州株式市場でサントスの株価は5%下落。ウッドサイドは2%上昇した。

サントスは声明で「サントスの株主にとって最善の利益となる合併を支援する十分な利点が確認されなかった」とし、「われわれは強力なバランスシート持っており、株主のために価値を引き出す選択肢を検討し続ける」と説明した。

合併が実現していれば、世界的な液化天然ガス(LNG)生産大手が誕生するとみられていた。クリーンエネルギーへの移行で天然ガスが重要視されていることから、海外から多額の投資も見込まれていた。

ウッドサイドのメグ・オニール最高経営責任者(CEO)は、サントスとの協議はまとまらなかったが、世界のLNG部門は「価値創造の大きな可能性を秘めている」との見解を示した。

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