ロシアのLNG最大手、中国でマーケティングチーム構築=関係筋

Chen Aizhu Vladimir Soldatkin

[シンガポール/モスクワ 6日 ロイター] - ロシアの液化天然ガス(LNG)生産最大手ノバテクが、中国を拠点とする新たなマーケティングチームを立ち上げていることが分かった。複数の関係筋が明らかにした。

中国でのチーム運営は米国の制裁で影響を受ける北極圏のLNG開発事業「アークティックLNG2」の顧客開拓につながる可能性がある。

ノバテクは同事業の権益60%を保有。日本のコンソーシアムも権益10%を持っている。

中国は昨年、日本を抜いて世界最大のLNG輸入国となった。

関係筋によると、ノバテクはここ数カ月で北京を拠点とする事業開発・マーケティングチームを構築。エネルギーに特化したロシアの金融機関ガスプロムバンクの元中国幹部シュー・ジンハイ氏が率いている。

新チームにはここ数カ月で約10人が採用されたという。ロシアの求人サイトにはノバテクの北京事業について少なくとも2件掲載されている。

シュー氏は6日、北京のノバテク事務所を訪れたロイターの記者に、本社からの許可がなければコメントできないと語った。

ノバテクからは今のところコメントを得られていない。

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