【B1第22節 見どころ】今季2度目“京阪ダービー”はガード陣のやり合いに注目…天皇杯準決勝“前哨戦”も

今シーズン2度目の“京阪ダービー”は、Bリーグ発足以降初めてとなるAsueアリーナ大阪が舞台だ。13勝23敗で西地区6位の大阪エヴェッサと、敵地に乗り込む京都ハンナリーズとの差はわずか1勝。迎え撃つ大阪はライバルとの一戦を制し、6連敗からの脱出を目指す。

前節の大阪は、ホームで千葉ジェッツに連敗。初戦は第1クォーターで背負った20点ビハインドを最後まで覆せなかった。続く第2戦は司令塔の鈴木達也が15得点6アシストで攻撃をけん引。アンジェロ・カロイアロをはじめ外国籍選手も得点を伸ばしたが、第3クォーターにペースを握られ、77-89で敗れた。

一方、京都は前節の第2戦を落としたものの、直近5試合では琉球ゴールデンキングス、島根スサノオマジック、川崎ブレイブサンダースから白星を獲得。いずれも地区上位争いを演じるチームと言っても過言ではない。核となる岡田侑大、ケビン・ジョーンズだけでなく、半澤凌太、小西聖也といった脇を固める存在が好調のチームを支える。

第4節の対戦では、アウェーの大阪が9点差で勝利。ベストメンバーが組めない京都は、引き続き総力戦でリベンジを狙う。相手の弱点であるリバウンドから主導権を握れるかどうかは、ラシードファラーズがカギを握る。

ホームで負けられない大阪は、攻撃の起点となる岡田をどう抑えるかがポイント。地元出身のガードコンビ、橋本拓哉と合田怜が守備でも存在感を示し、ダービーマッチ勝利の立役者になることを期待したい。

司令塔として1試合平均6.4アシストを記録する岡田侑大 [写真]=B.LEAGUE

船橋アリーナでは、千葉ジェッツとレバンガ北海道が今シーズン4度目の対戦。千葉Jは昨シーズンから北海道を相手に無敗をキープしているが、前回にホームで行われた第18節の第2戦では終盤まで競り合った。活躍を許したダラル・ウィリスジュニアは直近4試合で2度ダブルダブルを記録しているため、今回も千葉Jに立ちはだかるだろう。ディー・ジェイ・ステフェンズが、彼を上回るパフォーマンスを披露して勝利に導けるか注目だ。

第4節の対戦では、川崎ブレイブサンダースがアウェーで21点差をつけて勝利。川崎市とどろきアリーナで開催される今節は、1週間後に行われる天皇杯セミファイナルを見据えた戦いになることも予想される。川崎は前節の試合でジョーダン・ヒースが負傷。琉球撃破には一層高いインテンシティでのプレーが必須であり、まずは激しいチームディフェンスで先手を取りたい。インサイドの攻防では、鎌田裕也の出来が勝敗を大きく左右するだろう。

中地区2位を維持するシーホース三河は、相性のいい富山グラウジーズとウィングアリーナ刈谷で激突。2連勝中の勢いのまま確実に白星獲得といきたいが、富山には“三河を知る男”桜木ジェイアール氏が健在。スーパーバイジングコーチとして富山の指揮を執っており、現役時代に19年間プレーした古巣にどのような采配を振るうかも見どころ。三河の注目選手は、桜木氏が背負った偉大な32番を受け継ぎ、大ケガから待望の復帰を果たしたシェーファーアヴィ幸樹だ。

約10カ月ぶりに復帰を果たしたシェーファーアヴィ幸樹 [写真]=B.LEAGUE

文=小沼克年

■B1第22節試合日程
・信州ブレイブウォリアーズvs佐賀バルーナーズ(@ホワイトリング)
2月7日(水)13時30分~

・秋田ノーザンハピネッツvsアルバルク東京(@CNAアリーナ☆あきた)
2月7日(水)19時5分~

・茨城ロボッツvs宇都宮ブレックス(@アダストリアみとアリーナ)
2月7日(水)19時5分~

・群馬クレインサンダーズvs仙台89ERS(@オープンハウスアリーナ太田)
2月7日(水)19時5分~

・千葉ジェッツvsレバンガ北海道(@船橋アリーナ)
2月7日(水)19時5分~

・サンロッカーズ渋谷vs横浜ビー・コルセアーズ(@国立代々木競技場 第2体育館)
2月7日(水)19時5分~

・川崎ブレイブサンダースvs琉球ゴールデンキングス(@川崎市とどろきアリーナ)
2月7日(水)19時5分~

・シーホース三河vs富山グラウジーズ(@ウィングアリーナ刈谷)
2月7日(水)19時5分~

・ファイティングイーグルス名古屋vs三遠ネオフェニックス(@名古屋市枇杷島スポーツセンター)
2月7日(水)19時5分~

・大阪エヴェッサvs京都ハンナリーズ(@Asueアリーナ大阪)
2月7日(水)19時5分~

・島根スサノオマジックvs長崎ヴェルカ(@松江市総合体育館)
2月7日(水)19時5分~

・広島ドラゴンフライズvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@広島県立総合体育館)
2月7日(水)19時5分~

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