盛岡の納豆購入額、首位返り咲き 2023年度版家計調査

 

 盛岡市民はやっぱり麺と納豆が好き―。総務省の2023年版家計調査の結果が6日公表され、都道府県庁所在地と政令指定都市を対象とした品目別購入額(2人以上世帯)で盛岡市は「中華麺」や「納豆」が全国トップとなった。納豆が1位になるのは5年ぶり。上位常連の発酵関連食品に加え飲料の支出も目立った。

 1位になった他の主な品目は「サンマ」「大豆加工品」「果実・野菜ジュース」「炭酸飲料」。2位には「豆腐」「ビール」「ゴボウ」「つゆ・たれ」「書斎・学習用机・いす」、3位に「酒類」「清酒」のほか「自動車整備費」などがランクインした。

 「わたしたちは中華麺購入量日本一の盛岡市にある製麺所です」。ホームページに、こんな言葉を掲げる同市川目町の兼平製麺所(兼平賀章社長)。兼平明通(あきゆき)専務(55)は「盛岡三大麺の文化はあるが、なぜか家庭では春夏秋冬を問わず中華麺が人気だ。全国1位は誇り。麺好きの市民が喜ぶよう、さまざまな食べ方やスープの濃さに合う商品を提供していきたい」と語った。

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