流氷で閉じ込めのシャチ脱出か 姿見えず、北海道・羅臼沖

流氷の隙間に閉じ込められたシャチ=6日午前、北海道羅臼町海岸町の沖合(☆(○の中に小文字のC)合同会社ワイルドライフプロ)

 北海道羅臼町の沖合で、流氷に閉じ込められていたシャチ約10頭が脱出した可能性があることが7日、町への取材で分かった。午前9時ごろ、職員が双眼鏡を使って確認すると、姿が見えなかった。担当者は「流氷の隙間が開いてきているので、脱出できたのではないか」と話した。

 閉じ込められていたのは沿岸から約1キロ付近。6日午前、羅臼海上保安署に通報があった。気温の低下により流氷と流氷の間が凍ってふさがれた可能性があり、船で近づくことができなくなっていた。

 札幌管区気象台によると、羅臼町付近の流氷は10~11日にかけて西風などの影響で離岸し、密度が粗くなっていく予想されている。

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