【新NISA】投資信託のベストな積立日はいつ?不利になる日はある?

みなさんから寄せられた投資や経済ニュースに関するさまざまな疑問に、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが答えてくださいました。今回は、新NISAのつみたて投資枠で投資信託を買う場合の積立日についてです。

みなさんから寄せられた投資や経済ニュースに関するさまざまな疑問に、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが答えてくださいました。 今回は、新NISAのつみたて投資枠で投資信託の購入を検討している方からの質問です。

Q. 新NISAのつみたて投資枠で投資信託を買う場合、積立日はいつがベストですか?

「新NISAのつみたて投資枠で投資信託を買うことを検討しています。積立日が選べる場合、約定日が五十日(ごとおび※)以外になるように設定するのがよいのでしょうか。ベストな積立日があれば、教えてください」(ASさん) ※毎月5日・10日・15日・20日・25日と、30日または月末日のこと

「月初や五十日以外の日を選ぶのも一案だと思います」(深野さん)

積立日が選べる場合、月初(毎月第1営業日)や月末などの覚えやすい日に設定する人が多いと思います。中でも設定日として一番多いのが月初といわれています。なぜなら、一昨年(2021年)あたりに毎月第1営業日に日経平均株価が上昇するケースが10カ月くらい続いたことがあったからです。 上昇要因として、毎月第1営業日に日本株の投資信託を買い付けてる人が結構いるため、株価が上がるのではないかといわれていました。 もちろん毎月第1営業日に株価が上がらない場合もありますが、短期的にみると株価には需給が反映されます。ですので例えば、新NISAで積立投資をやる人がこれからどんどんこれから増えて、みんなが毎月第1営業日に設定すると、その日に買いが集中して高値になる可能性があります。 投資商品は本来、安い時に買った方がいいですよね。そう考えると、大きな差は出にくいかもしれませんが、みんながあまり設定しないような日を選ぶとよいのではないでしょうか。例えばですが、第1営業日や5日、10日、15日といった五十日ではなく、14日や16日などにしてみるのも一策です。 恐らく、こういった日を買付日に設定している人は少ないと思うので、短期的な需給で株価が上がってしまうリスクを回避できるのではないでしょうか。 教えてくれたのは……深野 康彦さん マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。 (文:All About 編集部)

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