米大統領装う偽電話で企業特定、AI悪用しNH州予備選に干渉

Steve Holland

[6日 ロイター] - 米ニューハンプシャー州のジョン・フォルメラ司法長官は6日、1月に行われた同州の大統領選予備選で、バイデン大統領の声に似せた偽音声で投票しないよう促す自動音声電話をかけた企業を特定し、この行為を中止するよう命じたと発表した。

関与が判明したのはテキサス州にあるライフ・コーポレーション。1月21日に多数の民主党有権者が自動電話を受けており、フォルメラ氏は人工知能(AI)を使って民主党予備選への干渉を試みたとの見方を示し、投票抑圧の疑いを捜査していると述べた。

バイデン氏は1月23日の予備選に参加せず、投票用紙に名前の記載がなかったが、有権者が名前を書き込む形で圧勝した。

自動電話を送る通信網を運営するテキサスのリンゴ・テレコムにも連邦通信委員会(FCC)から違法な自動音声電話への加担を即中止するよう命令が出された。

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