タマホーム、X上のトラブルで和解成立を発表 具体的内容は「一切お答えできません」

X上で起きた投稿トラブルについて、住宅メーカー大手のタマホーム(東京都港区)は2024年2月6日、投稿者と和解が成立したと公式サイトで発表した。

このトラブルでは、見学したモデルルームで階段のところにネジの頭がむき出しになっていたと1月下旬に写真付きで、同社の施工に疑問符を付けるような投稿があった。同社では、和解の具体的内容は「一切お答えできません」と取材に答えている。

投稿者のアカウント名指しした発表は削除済み

これに対し、同社から投稿などの削除を求められたとして、やり取りをめぐって投稿者が不満を漏らしていた。

一方、タマホームは2月2日、「不適切な投稿」があったとして、投稿者の在住県名やアカウント名を挙げ、警察に相談して損害賠償請求の準備をしていると異例の見解を2日に発表していた。

その後、投稿者は5日、弁護士に相談したうえ、警察を通じて同社に連絡し、騒ぎのきっかけを作ったことを謝罪したいと伝えたとX上で報告した。同社を攻撃する意図はなく、投稿の拡散を止める協力をしたいとも申し出て、同社からの回答を待っていると明らかにしていた。

そして、タマホームは6日、「和解成立のお知らせ」と題する発表をサイト上で行った。そこでは、「先般お知らせいたしました X(旧 Twitter)上における当社に対する不適切な投稿に関しまして、投稿された方と和解が成立しましたことをお知らせいたします」などと報告した。

投稿者のXアカウントを名指しした2日の発表は、7日正午現在で、サイト上から削除されている。

投稿者もタマホームとの和解を報告、投稿の多くを削除

なぜ投稿者と和解が成立したのかについては、タマホームの広報担当者は2月7日、次のように取材に説明した。

「投稿者の方から、警察を通して連絡があり、その後の話し合いで解決したためです。具体的な和解内容については、一切お答えできません」

一方、今回の投稿者も6日、一時的に非公開にしたアカウントを再び公開し、タマホームの発表をリンクしたうえで、同社と和解したことをX上で明らかにした。

同社とのトラブルについての投稿も、その多くが削除されており、今後は、今回のことに関するコメントは差し控えたいとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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