チェルシーOB、ポチェッティーノ監督の采配を批判「ファンには同情する」

かつてチェルシーでプレーした元フランス代表MFエマニュエル・プティ氏が、現在同クラブを率いているマウリシオ・ポチェッティーノ監督の采配を批判した。6日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

チェルシーは4日に行われたプレミアリーグ第23節でウルヴァーハンプトン(ウルヴス)と対戦。19分にコール・パルマーのゴールで先制したものの、前半のうちに逆転を許すなど、4失点を喫し、2-4での逆転負けでリーグ戦2連敗となった。

リーグ12位に終わった昨シーズンと同様に今シーズンも第23節終了時点で9勝4分け10敗で、11位に低迷しているチェルシー。昨シーズン途中に解任されたグレアム・ポッター元監督の成績と似ている状況から、ポチェッティーノ監督の解任の可能性も指摘されている。

このような状況を受け、2001年から2004年までチェルシーに在籍していたプティ氏はイギリスメディア『compare.bet』で「ウルヴス戦でのチェルシーのパフォーマンスにはとてもがっかりしている。彼らは非常に秩序が乱れていて、戦術的にも混乱し、闘争心もコミュニケーションも人格も欠如していた。チェルシーファンには同情したよ」とコメントしながら、古巣の問題点を次のように語った。

「なぜ(クリストファー・)エンクンクを単独のストライカーとして最前線においたのだろうか? 彼はエンクンクがどこで最善なのかを知っているのだろうか? ドイツでもフランスでも彼が最前線に1人でプレーできないことはよく知られており、そんな起用はされてこなかった。彼は10番や2トップの時は非常に優れているけど、その役割は全く果たすことができない」

「ポチェッティーノは選手を中心に戦術の形を作ることを拒否しており、現時点でのチーム構成は全く意味をなしていない。彼は自分が何をしたいかという手がかりもなく、ボディーランゲージも全くいいものではなく、すでに外にいるかのようだ」

ポチェッティーノ監督の去就に注目が集まっていることから、一部ではジョゼ・モウリーニョ氏の3度目の就任の可能性も浮上しているが、プティ氏も現在のチーム状況には変化が必要であることを主張した。

「モウリーニョがジョン・テリーをアシスタントして迎え入れるのではないかという憶測を見た。それについて考えてみると、何か面白いことが起きるかもしれない。彼はチームに個性と人格を与えてくれるだろうからね」

「現時点で彼らは崩壊されたチームであり、彼が入ることでそれを修復してくれるかもしれない。実際、彼らにはそこにいる選手たちに対して何をするべきかという適切なビジョンを持った指揮官が必要だと思う」

「彼らは選手を獲得することをやめて、すでに持っているものをどのように発展させていくかを考えなければならない。チェルシーはアイデンティティを確立する必要がある。なぜなら、現時点ではそれを持っていないからだ」

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