侍ジャパン・井端監督、山川の復帰示唆 それでも現実的には「厳しい」の声

侍ジャパンの井端弘和監督が宮崎市内で行われているソフトバンクキャンプ地を訪問し、西武からFA移籍で加入した山川穂高について言及。2024年の活躍次第で侍ジャパン入りを示唆したことが報じられ、大きな反響を呼んでいる。

山川は西武在籍時に本塁打王を3度獲得。和製大砲として実績は申し分ない。23年は侍ジャパンのメンバーでWBC制覇に貢献し、シーズンでの活躍が期待されたが、自身の不祥事が発覚し、17試合出場のみ。故障者特例措置により、FA権を取得して新天地での再出発を決断した。

「一番のネックは一塁しか守れないこと」

井端監督の発言には賛否両論の声が上がるが、スポーツ紙デスクは「現実的に侍ジャパンに選出されるのは厳しいのでは」と指摘する。

「一番のネックは一塁しか守れないことです。一塁のレギュラーで最有力視される岡本和真(巨人)は内外野を守れるし、牧秀悟(DeNA)も本職は二塁ですが一塁を守れる。1つのポジションしか守れない選手は国際試合で使い勝手が悪い。しかも、山川は守備が巧いとは言えない。1点を防ぐ守備が重要になる中で、1つのミスが命取りになる。山川を選ぶなら、攻守で能力が高い大山悠輔(阪神)を選出する可能性の方が高いと思います」

山川自身はソフトバンクのV奪回に向け、活躍することしか考えていないだろう。アーチを量産して完全復活を果たした時、侍ジャパンへの復帰は実現するだろうか。(中町顕吾)

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