12日は司馬遼太郎さんの命日「菜の花忌」 記念館と周辺に菜の花並ぶ 3月、恒例の落語会も開催

満開の菜の花。奥は司馬さんが生前過ごした書斎

小説家、司馬遼太郎さん(1923-1996)の命日である2月12日(月・振休)は、司馬さんが好んだ花にちなみ「菜の花忌」と呼ばれている。同日を前に、大阪府東大阪市の司馬遼太郎記念館とその周辺には菜の花のプランターが並べられ、ひと足早い春の訪れを告げている。同館では12日の来館者に菜の花がプレゼントされるほか、3月16日(土)に恒例の落語会「菜の花寄席」が開かれる。

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司馬さんは生前、自宅の庭で菜の花を育てていた。同館は一部が司馬さんの元住居で、今も司馬さんが住んでいたころと同じ状態で書斎が保存されている。菜の花のプランターは書斎前の庭のほか、最寄り駅から同館までの道にも約1700個設置。同館までの道しるべとなっている。

菜の花の設置には、地元自治体や周辺の学校などで作るボランティア団体「春一番に菜の花忌の会」が協力。メンバーが毎年秋、町内会などに呼び掛けて家庭や学校で菜の花の種をまいてもらい、2月の開花に向けて育ててもらっているという。

「菜の花寄席」は今年で15回目。今回のテーマは「戦慄の女丈夫物語―元始、女は大変強かった!」で、落語家の桂春蝶、講談師の旭堂南龍らが出演する。

3月16日(土)午後2時から同館ホールで開演。演目とタイトル、出演者は以下の通り。

▽落語「『船弁慶』~上方落語最恐女傑!雷のお松~」桂春蝶
▽講談「『女白浪 黒雲のお辰』~女盗賊に宿る仁義とは?!」旭堂南龍
▽浪曲「『火の車 お萬』~女侠客の勇み肌~」京山幸太、一風亭初月(曲師)

入場料は3500円(入館料を含む)。参加申し込みは電話かFAX(住所、氏名、電話番号を明記)で同館「菜の花寄席係」へ。電話06-6726-3860。

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