社民・福島党首 上川外相への「麻生氏になぜ抗議しなかった」の声に苦言「女性の側を問題にするのは違う」

社民党の福島瑞穂党首(68)が7日、国会内での定例会見で、自民党の麻生太郎副総裁(83)が上川陽子外相(70)の容姿や年齢をあげつらいながらも、上川氏が「どのような声もありがたく受け止めております」と問題視しなかったことに触れた。

上川氏の対応に、立憲民主党の田島麻衣子参院議員(47)は2日の参院本会議で「なぜ抗議しないのか」と迫った。野党の女性議員からも「女性たちのためにも、言うべきことは言う姿勢を」(立憲民主党・辻元清美代表代行のX)などと、疑問視する声が上がった。

麻生氏の発言を「セクシャルハラスメント」だと断罪していた福島氏は「私の立場としては…言った男が100%悪いんですよ。それをどう受け止めたかという女性の側を、問題にするのは違う。抗議をしようが、受け入れようが、両方ともすごく大変なんですよ。あなたはあの時こうすべきだったっていうことを、被害に遭った人に言うことはできない」と強調した。

さらに「被害に遭っただけで大変なわけですから。みんなが思っているような意見を言わなかったといって、上川さんの態度を問題にするよりも、100倍麻生さんの発言を問題にすべき。上川さんの態度に矛先を向けるのは違っていて、これは麻生さんの発言とすぐ抗議しなかった岸田総理やその人たちの問題ではないかと。本当は自民党の女性議員たちの中から、これは問題っていう声が出るべきだった」と指摘した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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