フレンチフルコースを山頂で 有珠山でドローンを使った実証実験

道内観光地での新たな魅力を生み出そうと、ドローンを活用したある実証実験が行われました。

(三品記者リポート)「有珠山山頂付近の展望台にいます。こちらに大きな箱を吊り下げたドローンが向かってきます。中に入っているのは…?」。(箱開けて料理取り出す)なんと、フランス料理。

壮瞥町の有珠山で行われたのは、フレンチのフルコースの配送実証実験です。ドローンを幅広い分野での活用可能性を探ろうと、道が企画しました。ロープウェイの山頂駅でシェフが調理した料理を、250メートルほど離れた展望台までドローンで運びます。インバウンド(訪日外国人客)らに非日常的な体験をしてもらうことで、道内観光の付加価値を高める狙いです。

道は来月にも実証で得られた課題などをホームページで公開し、民間の観光業者に新たなサービスを生み出すコンテンツとしてもらいたい考えです。道デジタルトランスフォーメーション推進課の黒沢さんは「(道は)体験型観光に力を入れているのでドローンも一つのツールとして体験型観光の価値を上げるものとして使えるのではないか」と話していました。

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