4強で敗退の韓国代表ソン・フンミン「今後も代表チームの活動を続けられるのか、考える必要がある」地元紙が報道【アジア杯】

アジアカップ準決勝で韓国代表はヨルダン代表に0ー2で敗れ、64年ぶりのアジア制覇を成し遂げられなかった。今大会に懸けていたのが、キャプテンを務める大黒柱のソン・フンミンだった。韓国紙『Sports Chosun』が報じた。

トッテナムのFWは現在31歳。2027年1月~2月に行なわれる次回のサウジアラビア大会を34歳で迎えるため、「アジアカップは今大会が最後になるだろう。これ以上はできないと思う。このチームはいい選手ばかり。いい準備をして臨みたい。選手として韓国のために一番大きなプレゼントを贈るのが夢だ」と23年5月に語っており、カタール大会の優勝を目指していた。

「ソン・フンミンは“約束”を守るために、誰よりも切実に走った。グループステージ初戦から準決勝まで全試合フル出場。ラウンド・オブ16のサウジアラビア戦、準々決勝のオーストラリア戦は延長戦だった。オーストラリア戦ではPKを獲得し、延長で直接FKを決める“ワンマンショー”を魅せた」

しかし韓国はヨルダン相手に0ー2で敗戦。「試合終了のホイッスルが鳴ると、ソン・フンミンは信じられないように空を見上げて悔しさを表現。しばらく言葉を失っていた」と同紙は記した。
試合後、韓国のキャプテンは、「とても悔しい。サッカーは勝ち負けを繰り返すスポーツだが、この試合では何かが足りなかった。多くの選手の犠牲と献身があったにもかかわらず、思うような成績を残せなかったのは申し訳ない」と語った。

さらに、「今後も代表チームの活動を続けることができるのか、考える必要がある。監督が私のことを考えていないかもしれないし、将来についてはよく分からない」と明かしたという。

指揮官のユルゲン・クリンスマンについては、「アジアカップの優勝が目標だったが、準決勝で負けてしまった。ただ、監督が叱責を受けるのは残念だ。監督にはプレッシャーがあったと思うが、難しい状況のなかでチームは勝ち上がった。選手のフォローに手を抜かなかったし、決して諦めない姿には感動した」と、敗退の責任を受けるクリンスマン監督を擁護した。

構成●THE DIGEST編集部

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