「動物たちの生活の質の向上を図っていきたかったが…」総事業費が1.6倍に膨れ上がり計画休止に とべ動物園のサル・ヒヒ舎

愛媛県は、とべ動物園で進めていた「サル・ヒヒ舎」の整備計画について、物価高騰により当面の間、休止すると発表しました。

県は、とべ動物園の魅力アップへ様々な角度から見学できたり、居住スペースを拡充したりした「サル・ヒヒ舎」を、2026年度の完成をめざし整備する計画でした。

しかし、資材や人件費が高騰した影響で、総事業費が8億5000万円から13億7000万円と当初の1.6倍に膨れ上がったため、当面の休止を決めたということです。

(とべ動物園・宮内敬介園長)
「動物たちの生活の質の向上を図っていきたかったが、一旦休止を受けて、既存の獣舎で、動物福祉を反映して色んな仕掛けを考えて、サルたちが生き生きと動く行動もご覧いただけるよう工夫する」

また、オランウータンが暮らす類人猿舎も、繁殖を目指し個体のストレスを減らせるような改修を検討していましたが、こちらや「サル・ヒヒ舎」も含めたモンキータウン全体の整備計画を見直す考えです。

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