奥智哉&青木崇高主演で綾辻行人の傑作ミステリー「十角館の殺人」をドラマ化

奥智哉青木崇高が、3月22日からHuluで独占配信される、Huluオリジナル「十角館の殺人」で主演を務めることが分かった。

「十角館の殺人」は、ミステリー界の巨匠・綾辻行人氏の代表作として、世界中のミステリーファンを熱狂させ続けている、全世界シリーズ累計670万部の大ベストセラー「館」シリーズ(講談社)の第1作「十角館の殺人」をドラマ化するもの。九つの長編推理小説からなる壮大なストーリーでつづられる「館」シリーズは、現在はシリーズ10作目となる「双子館の殺人」が連載中だ。1987年のデビューから37年を迎える今も書き続けられている。

昨年末に「十角館の殺人」実写映像化の情報が解禁されると、Xでは「十角館の殺人」がリアルタイムでトレンド1位を獲得し、関連ワードも複数ランクインするなど、“映像化不可能”と言われた作品がどのようにして実写映像として描かれるのか、大いに注目が集まった。

十角形の奇妙な外観を持つ「十角館」を有する角島から遠く離れた“本土”で、“死者からの手紙”が届いたことにより、元ミステリ研究会メンバー・江南孝明(奥)は、半年前に亡くなった天才建築家・中村青司の死の真相について調査し始める。そして、その手紙をきっかけに江南と島田潔(青木)は謎を追い求めることになる。手紙には「お前たちが殺した千織は、私の娘だった」という1文のみ。この手紙は一体何を意味するのか。江南は「中村青司は今も生き続けているのでは?」と推理するが、島田は「その謎にはまだ大きな“穴”がある」と答える。一方、「十角館」では、テーブルの上に置かれたタバコと謎の血痕、血が付着した岩を握りしめる謎の人物の手、十角形のマグカップ、そして口紅が。江南と島田がたどり着いた先に待つ事件の真相とは?

奥は「『十角館の殺人』という世界中のミステリーファンに愛され続けている作品の実写化ということで、とんでもない作品に主演として携わるんだというプレッシャーを感じていましたが、内片(輝)監督がクランクイン前から撮影期間中もずっと僕たち役者に寄り添い続けてくださり、そのおかげでなんとか乗り越えることができました。また、島田役の青木崇高さんからはお芝居だけでなく、人としての在り方についても教えていただき、撮影期間は学びあふれる刺激的な毎日を過ごすことができました」と、撮影を振り返る。

加えて「すてきなキャスト、スタッフみんなで誠心誠意を込めて作った作品になっています。原作ファンの方々には『どうやって実写化しているのか』を早く見ていただきたいですし、初めての方には衝撃の結末を早く味わっていただきたいです。配信スタートをお楽しみに!!」とメッセージを寄せる。

一方、青木は「内片監督とはもう10年ものお付き合いで、多くの作品でご一緒しています。ある現場の立ち話で『映像化不可能と言いながらどんどん映像化される中、本当に映像化不可能な作品は果たしてあるのか?』という内容で盛り上がった時、監督が挙げたのがこの『十角館の殺人』でした。時を経て、制作が決定したと聞いた時、私は耳を疑いました。いや内片監督、不可能なんでしょ!?と。原作本を読んでみたら確かに…これは絶対に不可能だ。無理だ。なぜこの作品を? まさに監督自身がミステリー。原作を未読の方も既読の方も、『あのシーン』にはシビれるはず! さあ、ナポレオンもびっくりの『十角館の殺人』お楽しみあれ!」と、視聴意欲が高まるコメントで作品をアピールしている。

そんな内片監督は「この2人、コンビ感が素晴らしい。同年代キャストの芝居を研究するため、出番のない撮影に帯同する奥智哉の⼤胆さ。それでいて繊細で、撮影中の不安を正直に吐露してくれる時もあった。何度も⼀緒の現場を⾛り抜けてくれている⻘⽊崇⾼には全幅の信頼を寄せていた。島⽥として完成度⾼く現場に存在してくれた姿勢には感謝しかない。このコンビの笑顔は、作品の⼤事なスパイスであり、メインディッシュでもある。ぜひ注⽬してほしい」と、奥と青木コンビの魅力を伝えている。

さらに、本作の脇を固める豪華キャスト陣も解禁された。

濱田マリは、江南をいつも気に掛けているアパートの大家・松本邦子役。池田鉄洋は、「十角館」で起きた事件の真相を追う刑事であり、島田の実の兄・島田修役。前川泰之は、悲惨な事件が起きた青屋敷の元・庭師で、現在は行方不明となっている吉川誠一役。河井青葉は、中村の妻であり青屋敷で謎の死を遂げた中村和枝役。

また、行方不明となっている誠一の帰りを本土で待つ、妻・吉川政子を草刈民代、中村の実の弟であり島田の友人でもある中村紅次郎を角田晃広(東京03)が演じる。

そして、仲村トオルが、青屋敷と「十角館」を設計した天才建築家であり、青屋敷で死亡したとされる中村に配されている。

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