昔ながらの「ノリすき」体験 岡山・小串小児童20人

ノリすきを体験する児童ら

 小串小(岡山市南区小串)の全児童20人は6日、地元産の養殖ノリを使って昔ながらの加工法「ノリすき」を体験した。

 地場産業を学ぼうと小串漁協の協力を得て実施。小串漁協ノリ研究会の木林洋介会長(44)らの手ほどきを受けて取り組んだ。

 簀(す)の上に置いた型枠(縦21センチ、横19センチ)に水に溶かしたノリを流し込む作業では、均等に広がるようひしゃくで慎重に注ぎ込んだ。スポンジを押し当てて水気を取り、傘や家などさまざまな形に型抜きして楽しんでいた。

 6年男子(12)は「型枠にノリをうまく流し込むのが難しい。周囲の自然環境を産業につなげており、すごいと思った」。木林会長は「ノリすき作業の体験を通し、地元の伝統産業を子どもたちに知ってもらえれば」と話した。

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