2024年登場予定の新型車11選! 価格と発売日を予想・解説

2024年には、すでに11台の新型車の登場が予想されます。今回は軽自動車、コンパクトカー、ハッチバック、SUV、ミニバンとそれぞれボディタイプ別にピックアップ。発売時期や価格、ボディサイズ、内装、外装をカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが予想、解説します。

2024年の新型車予想一覧

軽自動車

コンパクトカー&ミドルサイズハッチバック

SUV

ミニバン

軽自動車

現行ムーヴ

待望の新型ムーヴ、発売延期!

新型ムーヴの予約受注は、2023年の5月中旬に開始されました。6月には正式に発表され、7月には納車も始まる予定でした。

しかし、ダイハツの認証申請に関する不正行為が明るみに出たため、新型ムーヴの登場は延期されました。販売店では予約受注に伴い、ユーザーからの申込金を預かりましたが、これも返金されています。

2024年秋に発売予定! 予約受注は9月から10月ごろ

現行ムーヴ

それでも新型ムーヴの開発は基本的には完了しています。販売店では「2024年の9月から10月ごろには発売できると思います」と述べられています。

現在、国土交通省はダイハツ車の法規適合性を確認する作業を進めており、順次、ダイハツでは出荷が再開されています。これが一段落した後、新型ムーヴの認証を申請し、2024年の秋ごろに発売される予定です。

新型ムーヴの特徴は、後席側のドアがスライド式になることです。つまり、新型ムーヴキャンバスに似たクルマで、全高は1655mm、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2460mmなので、ボディサイズはほぼ同じです。

一方で、新型ムーヴの外観は異なり、ボンネットは前方に傾斜させ、フロントウィンドウは角度を寝かせています。可愛らしい印象の新型ムーヴキャンバスと比べると、少し鋭角的なデザインです。

価格は129万円から! 派生車の新型ムーヴキャンバスよりお買い得

新型ムーヴの価格は以前の予約受注時点では、最も安価なLグレードが129万2500円、中級のXグレードが141万9000円、エアロ仕様でターボエンジンを搭載するRSグレードが180万9500円でした。

この価格は新型ムーヴキャンバスよりも安いです。2024年の秋に新型ムーヴの受注が再開される際も、同様の価格帯になるでしょう。

スズキ ワゴンR

現行ワゴンR

7年ぶりのフルモデルチェンジ! 2024年中に新型ワゴンR登場か

現行のワゴンRは2017年に登場したため、2024年中には7年ぶりのフルモデルチェンジとして新型ワゴンRが登場する可能性が高いです。

最大の特徴は燃費性能! 26km/L超えを目指す

現行ワゴンR

新型ワゴンRの最大の特徴は燃費性能です。

現在のスズキはマイルドハイブリッドを中心に燃費を向上させており、例えば新型スペーシアハイブリッドGはスーパーハイトワゴンでトップの25.1km/L、アルトは軽自動車でトップの27.7km/Lを達成しています。

従来のワゴンRはスペーシアよりも全高が低く、車両重量も軽いため、最高グレードでは26km/Lの到達を目指すでしょう。

また、現在のスズキにはワゴンRに似た全高の軽自動車として、人気の高いSUV風の新型スペーシア、スライドドアを備えた新型ワゴンRスマイル、そしてSUV風の新型ハスラーがあります。

低価格グレードとスポーティーグレードの2つの価値観を併せ持つ

そのため、新型ワゴンRの標準ボディには、現行モデルと同じく価格が130万円前後の低価格なグレードを用意し、安全装備を充実させながら「低燃費と低価格」を追求するでしょう。実用重視の新型アルトの価値観を、背の高いボディに組み合わせたクルマとなります。

一方で、エアロパーツを装着したグレードは、スポーツ指向の強い派手な外観に仕上げられるでしょう。これにより、新型ワゴンRは2つの価値観を併せ持つ車となると考えられます。

スズキ スペーシアギア

スペーシア・パパボクキッチン

2024年夏にも新型スペーシアギアが登場予定

現行のスペーシアは2023年11月に発売されましたが、標準ボディとカスタムのみでSUV風のスペーシアギアは設定されていません。

しかし、2024年には新しいスペーシアギアが登場する予定です。販売店によれば「予約受注は6月ごろに開始され、正式な発売は8月ごろになる可能性が高い」とのことです。

アウトドアにも便利な撥水加工シートが設定されそう

新しいスペーシアギアの詳細は2024年1月19日に公開しました。東京オートサロン2024で展示された「スペーシア・パパボクキッチン」はプロトタイプと考えられています。

スペーシア・パパボクキッチンでは、車内の後部をキッチンにアレンジしており、これを取り外すと広々としたリアシートになります。このリアシートはワンタッチで自転車も積むことができる荷室にも変更可能です。

基本的な造りは新型スペーシアのベース車と同じですが、荷室には汚れを落としやすい加工が施され、シート生地も撥水加工となります。これにより、アウトドアでの利便性が向上するでしょう。

スペーシア・パパボクキッチン

新型スペーシアギアはよりSUVらしいデザインに期待

新型スペーシアギアの外観はおそらく従来のスペーシアギアと同じくSUV風のデザインで、フロントマスクには縦方向に太いスリットの入ったグリルが装着されるでしょう。

その下のバンパーはH型で、従来のスペーシアギアよりもSUVらしい力強さを感じさせるデザインです。登場すれば人気車になることでしょう。

ホンダ N-BOX SUV風モデル

新型N-BOX

ライバル車種の牙城を崩せるか? 大人気軽自動車のN-BOXに待望のSUVタイプが登場!

全高が1700mmを超えるボディにスライドドアを装着した軽自動車のスーパーハイトワゴンには、SUV風のタイプが多いです。

前述のスズキ 新型スペーシアギア、2024年1月下旬時点では出荷を停止しているもののダイハツ 新型タントファンクロス、三菱 新型デリカミニがあります。これらのSUVタイプは人気も高く、「カスタム」などの名称で販売されているエアロ仕様に迫る売れ行きです。

そこで国内販売ナンバーワンの新型N-BOXも、標準ボディとエアロ仕様のカスタムに加えて、SUV風のタイプを追加するでしょう。登場時期は、2024年の10月から11月ごろと予想されます。

最近流行りの丸型ヘッドランプで個性を演出

外観は新型N-BOXの特徴とされる直線基調のボディを生かして、ヘッドランプは標準ボディと同様の丸型となるでしょう。

新型スペーシアギアや昨年復活販売を遂げたトヨタ 新型ランドクルーザー70など、SUVでは丸型ヘッドランプの人気が高く、新型N-BOXの個性も表現しやすいからです。新型N-BOXにSUVタイプが登場すれば人気が集まりそうです。

新型N-BOX

コンパクトカー&ミドルサイズハッチバック

新型スイフト クールイエローレヴ(プロトタイプ)

コンパクトカーの常識を超えるパワー

新型スイフトスポーツは、従来型と同様、コンパクトカーの新型スイフトをベースに開発されるでしょう。

ボディはエアロパーツの装着などによって3ナンバーサイズに拡大すると予想されます。

エンジンは、標準タイプの新型スイフトには直列3気筒1.2Lが搭載されますが、新型スイフトスポーツには直列4気筒1.4Lターボが搭載されるでしょう。

このパワーユニットは従来型と共通で、自然吸気のノーマルエンジンに換算すると、2.3Lに相当する動力性能を発揮します。

マイルドハイブリッドシステムによる燃費向上も期待

さらに新型スイフトスポーツでは、マイルドハイブリッドシステムも加えられ、実用走行域を中心に燃料消費量と二酸化炭素排出量を抑制されるでしょう。

新型スイフトスポーツで注目されるのは走行安定性と乗り心地のバランスとなりそうです。

さらなる進化を遂げた走行性能

2023年12月に発売された5ナンバーサイズの新型スイフトは、従来以上にステアリング操作に対する車両の反応が正確になりました。下り坂のカーブを曲がったり、危険を避ける時には、後輪がしっかりと接地しています。

新型スイフトスポーツは、これらの素性の良さを受け継いで、さらに安心感の高いスポーティなハッチバックモデルに発展するでしょう。

新型スイフト クールイエローレヴ(プロトタイプ)

ホンダ シビック RS

シビックRS プロトタイプ

手頃な価格で楽しめるスポーツグレード

現在のシビックのエンジンには、直列4気筒1.5Lターボ、2Lのe:HEV(ハイブリッド)、タイプRには2Lターボが搭載されています。注目されるのは、2024年の7〜9月ごろに登場する1.5Lターボ搭載のRSグレードです。

RSグレードの特徴は、1.5Lターボエンジンを搭載しながらも、スポーツ指向を強めることでしょう。タイプRのような本格的な高性能モデルではなく、運転が楽しいライトな車に仕上げられる予定です。

進化した足回りで安定感のある走行

現行の1.5Lターボと比較して、最も注目される変更点は足回りのセッティングでしょう。乗り心地を損なわずに、タイヤのグリップ力を高め、4輪のグリップ性能をより効果的に活用することができるはずです。

そのため、峠道などで旋回軌跡を拡大させにくくし、後輪もしっかりと路面をグリップするため、危険を回避するときでも車の挙動が乱れにくくなるでしょう。高速道路での横風などの状況でも、走行の安定性を向上させることができます。

ブレーキも現行のe:HEVと同じタイプになると予想されます。ブレーキローターが10〜20mm大きくなるため、総合的に安心感のある運転感覚を味わえるでしょう。

高回転域のパワーフィール向上

さらに、エンジンも高回転域のパワーフィールを向上させる調整が行われる可能性があります。6速MTとの相性も考慮され、日常的にスポーティな運転を楽しむことができるでしょう。

価格も1.5Lターボを搭載するEXグレードと比べて20万円程度に抑えられると予想されます。楽しい走りを存分に楽しむことができるでしょう。

シビックRS プロトタイプ

SUV

新型クラウンエステート

クラウンSUVシリーズの頂点に立つエステート

現在のクラウンは、SUVが3種類、セダンが1種類で、合計4種類のボディが用意されています。新型クラウンエステートは、4番目に登場する車種で、2024年3月までに発売される予定です。

新型クラウンエステートはすでにサイズやデザインが発表されています。

ボディは新型クラウンのSUVの中では最も大きく、全長は4930mm、全幅は1880mmに達します。外観はSUVの典型とされるワゴン風のデザインで、車内も広いです。

後席の頭上と足元にも十分な空間があり、4名で乗車して快適に移動できるでしょう。

新型クラウンエステートは荷室容量も大きく設定されています。

バリエーションは2列シートのみですが、荷室に3列目の補助席を装着した7人乗りを設定できるほど、積載性が優れています。

ハイブリッドとプラグインハイブリッドの2種類のパワーユニット

新型クラウンエステートのパワーユニットは、直列4気筒2.5Lエンジンを使ったハイブリッドと、プラグインハイブリッドが用意されます。エンジンの組み合わせは新型クラウンスポーツと同じです。

プラグインハイブリッドは充電機能を備えるだけでなく、動力性能もハイブリッドに比べて高められます。駆動方式は4WDのみで、後輪操舵の機能も備わります。

価格は620万円以上と予想

つまり新型クラウンエステートは、SUVスタイルのクラウンの中では、最上級車種に位置付けられます。そのため価格も高く、ハイブリッドが620万円以上となるでしょう。

新型クラウンエステート

トヨタ ランドクルーザー250

新型ランドクルーザー250

ランドクルーザープラドの後継モデル

2024年5月に発売予定の新型ランドクルーザー250は、すでに公開されており、サイズやエンジンが発表されています。

新型ランドクルーザー250はランドクルーザープラドの後継モデルですが、ボディサイズは新型ランドクルーザー(300)とほぼ同じくらいに拡大されます。

ボディサイズはランドクルーザープラドよりも大きい

これまでのプラドのようなランドクルーザーのコンパクト版ではなく、より大きくなります。全長は4925mm、全幅は1980mm、全高は1870mmで、プラドの全長4825mm、全幅1885mm、全高1850mmに比べて一回り大きくなります。

ランドクルーザーシリーズの新たな選択肢

一方、新型ランドクルーザー250のエンジンは、従来のプラドと同じ直列4気筒2.7Lガソリンエンジンと、2.8Lクリーンディーゼルターボエンジンが選択可能です。そのため、パワフルさは新型ランドクルーザー(300)よりも劣ることになります。

新型ランドクルーザー250は、よりオフロード走行に適した性能を持っていると言えます。

車両重量はエンジンの違いによってランドクルーザー(300)よりも軽くなり、価格も手ごろになるでしょうから、ランドクルーザーシリーズの中でも人気が高まると予想されます。

新型ランドクルーザー250

マツダ CX-80

新型CX-90(北米仕様)

後輪駆動プラットフォーム採用でスタイリッシュなSUVに

2024年の8月ごろには、新型CX-80が発売されるでしょう。新型CX-80はCX-8の後継となる3列シートのSUVですが、プラットフォームは新型CX-60と共通で、駆動方式は後輪駆動の2WDと4WDが用意される予定です。

すでに北米で販売されている新型CX-90がサイズの参考になりそうです。

新型CX-60にも当てはまる話ですが、直列6気筒エンジンをベースにした後輪駆動のプラットフォームを使用すると、ボンネットが長くなり、CX-80の全長は約5100mmまで拡大されるでしょう。前輪が前寄りに配置され、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も3120mmまで延長されると予想されます。全幅はCX-60と同程度の予想ですが、それでも1890mmと広くなりそうです。

パワフルな直列6気筒エンジンも搭載

新型CX-80のパワーユニットは、新型CX-60を踏襲するでしょう。直列4気筒2.5Lガソリンエンジン、直列6気筒3.3Lクリーンディーゼルターボを基本に、プラグインハイブリッドやマイルドハイブリッドもラインナップに加えられそうです。

広々とした室内空間と快適な乗り心地

新型CX-80の車内は3列目のシートを含めて広く、重量配分の優れた後輪駆動のSUVであり、ホイールベースも長いため、走行安定性と乗り心地が優れていることでしょう。おそらくマツダの最上級車種となります。

新型CX-80の価格は最も安価なベーシックグレードでも370万円前後で、売れ筋の価格帯は460~600万円となりそうです。つまり上級グレードの価格は、新型クラウンエステートと同等クラスとなるでしょう。

新型CX-60

スバル フォレスター

新型フォレスター(北米仕様)

存在感溢れるフロントマスクと変わらないボディサイズ

次期型フォレスターは、日本では2024年の末から2025年にかけて発売されるでしょう。すでに北米で発表された新型フォレスターからデザインやサイズなどが予想できます。

次期型フォレスターのフロントマスクは存在感を強めますが、ボディサイズは現行型とほぼ同じでしょう。全長は4690mm、全幅は1850mm、全高は1750mmとなる予定です。ホイールベースは2670mmで、最小回転半径は5.4〜5.5mでしょう。

走行安定性と乗り心地が向上する新型プラットフォーム

次期型フォレスターのプラットフォームは、新型レヴォーグなどと同様のフルインナーフレーム構造(従来の車体製造方法とは異なり、ボディ全体の骨格を先に組み立ててから外板パネルを接合する構造)が採用されると予想されます。これにより、走行安定性と乗り心地が向上し、走りの質が高まるでしょう。

排気量2Lに統一されたパワーユニットと価格

パワーユニットに関しては、1.8Lターボは廃止される可能性があります。排気量は2Lに統一され、マイルドハイブリッドのe-BOXERと新開発のフルハイブリッドが搭載される予定です。価格は少し上昇するかもしれませんが、おおむね現行型に準拠するでしょう。

新型フォレスター(北米仕様)

ミニバン

現行型とほぼ同じボディサイズながら、3列目の居住性を向上させた新設計のプラットフォーム

コンパクトミニバンの新型フリードは、2024年8月ごろに登場するでしょう。ボディサイズは現行型とほぼ同じですが、床面の構造を見直して、3列目の居住性を向上させると予想されます。

現行型では3列目シートの座面と床の間隔が不足しているため、膝が上がることがありますが、新型ではこの点が改善され、床が下がって着座姿勢が最適化されるでしょう。

現行フリード

高燃費を実現するe:HEVハイブリッドシステムを搭載予定

新型フリードではパワーユニットも変更され、特にハイブリッドは現在のホンダ車で多く採用されているe:HEVを採用される予定です。e:HEVのエンジンは主に発電を担当し、駆動はモーターが行う機構となっています。現行ハイブリッドのWLTCモード燃費は2WDが20.9km/Lですが、新型では26km/L近くまで向上するでしょう。

手頃な価格設定で人気の高いミニバンになりそう

価格は1.5Lノーマルエンジンを搭載するベーシックグレードが240万円で、ハイブリッドは275万円程度です。高機能でありながらミニバンとしては価格も手頃で、人気車になるでしょう。

現行フリード

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【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:佐藤 正巳/森山 良雄/茂呂 幸正/マツダ】

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