マカオ、ホームヘルパーが勤務先の家中から大量の高級品盗む…動機はギャンブルの負けと投資の失敗

マカオ司法警察局が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

 マカオ司法警察局は2月6日、コロアン島にある勤務先の雇用主宅から大量の高級品を盗んで質入れしたなどとしてマカオでホームヘルパーとして勤務する中国本土出身の女(57)を加重窃盗及び加重詐欺罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 同局によれば、同月3日にコロアン島に住む男性より、当日夜からホームヘルパーと連絡が取れなくなり、家中を確認したところ腕時計、ハンドバッグ、ネックレスなど合計約100万パタカ(日本円換算:約1840万円)相当の高級品がなくなっていたとする通報が治安警察局に寄せられ、窃盗事件の疑いがあることから同局が引き継いで捜査に着手したとのこと。

 捜査の過程で、ホームヘルパーの女がタイパ島にある質店で腕時計を質入れし、約5万香港ドル(約95万円)を手にした後、マカオから中国本土へ出境していたことが判明。2月6日午前、女が再びマカオへ入境した際、イミグレーション施設内で逮捕に成功。この際、女は盗んだ品を所持していたという。

 女は警察の調べに対し、ギャンブルの負けと投資の失敗でやったと犯行を認める供述をした上、以前にも家中にあった腕時計を質入れしてギャンブルに使ったことがあり、その時は買ったため再び時計を受け戻すことができ、雇用主に気づかれなかったなどと供述。なお、今回盗まれた品に関しては、被疑者が入境時に手にしていたもののほか、質入れされたものについても奪還に成功したとのこと。

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