神戸『世界パラ陸上』開幕まで100日 増田明美氏が魅力と注目選手3人を紹介「たくさん観に来て!」

「KOBE 2024世界パラ陸上競技選手権大会」開幕まであと100日

5月に開催される「KOBE 2024世界パラ陸上競技選手権大会」の開幕まで、7日であと100日となりました。神戸市内ではセレモニーが開かれ、チケットの一般販売も始まりました。また、同大会組織委員会の会長を務める増田明美さんがラジオ関西(同市中央区)の番組に生出演。大会の魅力や注目選手などについて話しました。

【写真2枚】生放送中のスタジオ 増田さんが軽やかな語りでばんばひろふみも魅了

世界パラ陸上は、パラ選手にとってパラリンピックに次ぐ大舞台とされ、東アジアで開催されるのは今回が初めてです。今大会はパリパラリンピックの最終選考も兼ねています。

今大会の注目選手として増田さんが挙げたのは、走り幅跳びのマルクス・レーム選手(ドイツ)です。「世界的に有名。8メートル72(センチ)跳んじゃうんですよ。オリンピック記録が8メートル95(センチ)。オリンピックをめざそうという選手です。スター性があって、人柄もいい」と増田さんが説明すると、番組パーソナリティで歌手のばんばひろふみは「スゴイ……」と感嘆しました。

日本選手では、佐藤友祈(ともき)選手(東京2020パラリンピック 車いす陸上競技で二冠)、福永凌太選手(2023パリ世界パラ陸上競技選手権 陸上視覚障がいクラスで金メダル、走り幅跳びで銀メダル)の二人を紹介。「日本の若手にもスター選手が出てきている」と伝えました。

増田さんによると、今大会では「子どもたちに世界のトップアスリートに触れてもらおう」との方針のもと、キッズプログラムを展開しています。5月の開催に向け、小学3~5年の児童が“子ども記者団”となり選手らを取材。その内容を「子ども記者新聞」として大会公式サイト内で公開しています。また、大会期間中には小中学生、支援学級の児童・生徒約3万人が観戦に訪れる予定です。

「阪神・淡路大震災を乗り越えた神戸は優しい人が多い」と語った増田さん。「(関係者が)『全力で支えます』と言ってくれる中、選手には『私たちにできることは強くなること』と話しています」とした上で、「パラ選手は『失ったものを数えるな 今あるものを最大限生かそう』というグッドマン博士(“パラリンピックの父”とされる)の言葉を座右の銘として、日々練習されています。そういう人の晴れ舞台を見ると伝わってくるものがあると思います。ぜひたくさん観に来ていただきたい」と呼び掛けました。

「KOBE 2024世界パラ陸上競技選手権大会」は、5月17日(金)から25日(土)までユニバー記念競技場(神戸市須磨区)で開かれます。約100の国と地域から、車いす利用者約400人を含む約1300人が参加し、約1500人のボランティアがサポートします。

※ラジオ関西『ばんばひろふみ!ラジオDEしょー!』2024年2月7日放送回より

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