新スタジアム 土地は早く活用できる見通しも着工時期は示せず

秋田市は、新たなスタジアムについて、建設を計画している外旭川地区の土地が、これまで示していた時期よりも2年以上早く活用できるという見通しを明らかにしました。ただ、その土地でいつスタジアムの建設を始められるかは示せない状況だと説明しています。

新たなスタジアムの建設時期を左右するのは、同じ外旭川地区にある卸売市場の整備計画です。7日、秋田市は、卸売市場の整備が完了する時期が、当初の計画よりも2年5か月早くなって2030年5月になるという見通しを明らかにしました。

市は、新たなスタジアムを卸売市場の整備に伴う余剰地に建設する計画です。その余剰地が使えるようになる時期として、市がこれまでに示していたのは、2032年11月でしたが、再検討の結果、2030年6月から余剰地の活用が可能になると新たな見通しを示しました。

市は、建物の構造を鉄筋コンクリート造りから鉄骨造りに変えるほか、市場内の一部の施設は、余剰地ができたあとに整備することに変えることなどで、工期を短縮できると説明しています。

7日は、スタジアムを含むまちづくり全体について議論する市議会の委員会も開かれました。建設時期の見通しは、サッカーJ2=ブラウブリッツ秋田のJ1参入資格に関わってくることもあり、市はこれまでJリーグ側に「2026年度着工」という見通しを伝えています。

市は、建設を計画する場所が変わったことが影響し、新たな建設スケジュールは示せない状況だと説明しました。スタジアムの建設計画はブラウブリッツ秋田が、市や県とも意見を交わしながら作成を進めていて、今月下旬にも、公表される見通しです。

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