アザール氏、苦しんだレアル時代を回想「特別なクラブ。でも、僕には合っていなかった」

昨年10月に現役引退を表明した元ベルギー代表FWエデン・アザール氏が、レアル・マドリード在籍時を振り返った。4日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。

現在33歳のアザール氏はリールでプロデビューを飾り、リーグ・アン年間最優秀選手賞(MVP)に2度輝き、チームに2つのタイトルをもたらすなど中心選手として活躍。2012年夏に加入したチェルシーでも公式戦通算352試合出場110ゴール92アシストという圧巻の成績を残し、約7年間の在籍で合計6つのタイトル獲得に大きく貢献した。

2019年夏には最大1億3000万ポンド(現在のレートで約243億円)とも報じられた移籍金でレアル・マドリードに加入したものの、度重なる負傷の影響もあり本来のパフォーマンスを発揮することができず。在籍した4シーズンで公式戦通算76試合出場7ゴール12アシストという成績に留まると、昨年夏に契約解除が発表され、無所属の期間を経て昨年10月に現役を引退した。

大きな期待と共に『サンティアゴ・ベルナベウ』へやって来たものの、インパクトを残すことができなかったアザール氏。「子供の頃からジネディーヌ・ジダンのファンだった。ベルナベウに白いユニフォーム。他のクラブにはない魅力があったんだよ。特別なクラブなんだ」と幼い頃からレアル・マドリードへの憧れを抱いていたことを明かしつつ、在籍時について次のように回想している。

「でも、自分があのクラブに合っていたとは思わない。高貴で少しばかり尊大なクラブで、僕はそういったタイプではなかったからね。僕には合っていなかったんだ。他のクラブと比較すると、プレースタイル面も僕には向いていなかったように感じる。でも、僕にとってはレアル・マドリードこそが夢だった。あそこへ行くことなしに自分のキャリアを終えるなんて考えられなかったよ」

“夢のクラブ”で思い描いていたようなプレーをすることができなかったアザール氏。「レアル・マドリードのファンを悲しませ、ガッカリさせてしまった」と4年間を振り返った。

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