宮城・大崎市鳴子温泉の地熱発電計画 慎重な審議を求める

宮城県大崎市の鳴子温泉で計画されている地熱発電について、大崎市が県に対し源泉の枯渇が懸念されるなどとして試験掘削に向けた許可の審議を慎重にしてほしいと要望しました。

大崎市鳴子温泉の中山平温泉地区では、東京都の会社が地熱発電を計画していて、2023年8月に発電に向けた試験掘削の許可を県に申請し審議が続いています。

掘削の許可について、伊藤康志大崎市長が8日の審議会を前に観光関係者らと宮城県庁を訪れ、慎重に審議するよう要望しました。

要望書では、源泉の枯渇や事故による有害物質の流出などが懸念されるとしています。

伊藤康志大崎市長「地域の理解が得られているとは言い難いと判断させていただいています。現行の事業計画に大崎市としては賛同しかねる」

これに対し伊藤哲也副知事は「要望書を8日の審議会に提出する」と述べました。

会社側では「地元の住民と十分に話し合えない中で、市長の要望に至ったことに困惑している」とコメントしています。

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