英中銀、インフレ鈍化で利上げの必要性後退=ブリーデン副総裁

[ロンドン 7日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のブリーデン副総裁は7日、インフレ圧力が徐々に和らぐに伴い、利上げの必要性が後退したとの見方を示した。女性のネットワーキングイベントでの講演で述べた。

今では、さらなる利上げが必要かどうかではなく、金利を現行水準でどの程度の間、維持する必要があるのかを考えるようになったとした。

英中銀は先週、政策金利を約16年ぶりの高水準である5.25%に据え置いたが、ベイリー総裁はインフレは「正しい方向に進んでいる」と述べるなど、将来的な利下げに含みを持たせた。

ブリーデン氏は、他の先進国でもインフレ圧力が緩和していることに勇気づけられているとする一方、「英経済がわれわれの予測通りに進展していると確信するにはさらなる証拠を見る必要がある」と述べた。

今後数カ月間、賃金データと企業の価格決定を注視するとした。

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