出口夏希の快進撃が続く 山下智久と共演『ブルーモーメント』で名物バディ誕生の予感?

出口夏希が、山下智久主演の4月期フジテレビ水10ドラマ『ブルーモーメント』のヒロインに抜擢された。本作は、気象災害から人々を守るために知恵を駆使して救助に立ち向かうSDM本部(特別災害対策本部)のメンバーの様子を描く。

普段なかなか馴染みのない仕事を描くこと、そして『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(フジテレビ系)や『正直不動産』シリーズ(NHK総合)など数々の職業ドラマでその業界を魅力的に表現してきた山下が主演であることからも注目される本作。そこに注目度の高い若手女優の出口がヒロインを務めるということで、ドラマの勢いはさらに加速したことだろう。

出口はファッション誌『Seventeen』(集英社)でモデルとして活動し、その後『ココア』(フジテレビ系)でドラマ初出演にして初主演を飾る。キー局のドラマである『コタローは1人暮らし』(テレビ朝日系)や『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(TBS系)、そして映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(2023年)に出演しながら認知を広めてきた。そのほかにもWOWOW制作のドラマ『アオハライド』シリーズでの櫻井海音とのダブル主演や、Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』での森七菜とのダブル主演など、話題作で立て続けに重要な役を担ってきた。今回の『ブルーモーメント』ではゴールデン・プライム帯連続ドラマ初ヒロインとなることから、出口の快進撃はまだまだ留まるところを知らない。

現在も月9ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)で朝野太陽(山田裕貴)の妹の春陽役を好演。家族として太陽を支え、はっきりした物言いの中にも愛情やリスペクトが込められた温かさがあるところが魅力だ。春陽の持つちょっぴり生意気そうな雰囲気も非常にマッチしていて、そこが作品のいいスパイスになっている。

『ブルーモーメント』で出口が演じる気象庁気象研究所の研究助手・雲田彩は、帰国子女で中国語が堪能、仕事はできるが、思ったことをズケズケ言ってしまうというキャラクター。その性格ゆえに組織の中でうまくやれずに前職を退職したという、春陽以上に気の強そうな役どころである。同じ“はっきりした口調”のキャラクターではあるが、春陽のように父や兄から愛されてきた末っ子感はなさそうなことからも、また違った表情を見せてくれるのではないだろうか。

加えて、中国出身で小さい頃から中国語を話していた出口が、今作で特技の中国語をドラマ初披露することも決まっている。彩が帰国子女で外国語を自在に話すという役であることから、まさに出口の語学の力がキャラクターを通して芝居に活きることになるのだ。この出口の中国語は必見である。

山下との初共演という点にも言及せずにはいられない。山下が『正直不動産』シリーズで演じてきた永瀬は福原遥演じる月下の教育係であり、『コード・ブルー 』シリーズの藍沢もまた、口調はきついものの的確な指示で後輩たちの面倒を見る役であった。頼もしい先輩×気の強い後輩は、春ドラマの名物バディとなるか。今から放送が楽しみである。

(文=Nana Numoto)

© 株式会社blueprint