岩手県釜石市の小学生でつくる雪合戦のジュニアチームが2月、北海道で行われる国際大会に初出場します。「まずは一勝!」と話す子どもたちは今、懸命に練習に取り組んでいます。
2月5日、釜石市内の体育館に元気な声が響いていました。
子どもたちが打ち込んでいるのは「スポーツ雪合戦」です。
この競技は1チーム7人で争われ、制限時間の中で相手陣地のフラッグを奪うことや雪玉をぶつけてアウトにした人数で勝敗を競います。
2020年に結成したチームの名前は「ウル虎ジュニア釜石」。ふるさとの郷土芸能「虎舞」の力強さをイメージしました。
現在市内6つの小学校から10人ほどが練習に参加しています。チームは2月24日から北海道で行われる昭和新山国際雪合戦大会に初めて出場します。
雪の少ない沿岸部。特に暖冬の今年は釜石市内に雪は1センチもありません。そんな中での雪合戦の練習には苦労もあります。
(ウル虎ジュニア釜石 佐久間定樹 監督)
「体育館でやるときはお手玉使ったりテニスボール使ったりしてやっているんですけど雪と感覚が全然違うので。感覚の違いで大変だなと感じます」
国際大会には国内の強豪チームに加えて海外のチームも参加する予定です。初めて挑むウル虎ジュニア釜石が目指すのは、まず一勝です。
(黍原ゆらいキャプテン)
「もちろん優勝は難しいかもしれないし負けることもあるかもしれないけれど、頑張って上を目指して一勝ずつ勝ち上がっていけたらなと思います」
チームは11日に西和賀町で町のジュニアチームとの練習試合が予定されていて、実際の雪の感覚をつかみ、本番に臨みます。