松村北斗×上白石萌音『夜明けのすべて』8mmフィルム撮影のメイキング映像とオフショット公開

映画『夜明けのすべて』フィルムカメラメイキング写真(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会

松村北斗(SixTONES)と上白石萌音がダブル主演する映画『夜明けのすべて』より、8mmフィルム撮影のメイキング映像と、フィルムカメラのメイキング写真が公開された。

本作は、『そして、バトンは渡された』で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこによる同名小説の映画化。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で夫婦役を演じた松村と上白石が映画初共演&ダブル主演を務め、同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を演じる。監督を務めるのは、『ケイコ 目を澄ませて』で国内外から高い評価を得た三宅唱

今回公開されたのは、撮影時に8mmフィルムで撮ったメイキング映像。降り注ぐ陽の光のようなあたたかいBGMとともに、山添くんと藤沢さんの職場である栗田科学で出演者たちが仲睦まじく笑い合う風景や、松村と上白石らのオフショットの数々が映像を彩る。

月に一度のPMS(月経前症候群)で自らの感情をコントロールできなくなる藤沢さんと、パニック障害を抱えたことで人生が一変した山添くん。職場の同僚として過ごす中で互いの“生きづらさ”を知ったふたりが、「自分のことはどうにもならなくても、相手を“助けられることはある”」と支え合っていく日常を優しく包み込むように描いた本作。絶妙な距離感を保ちながら、徐々に心を開いていくふたりの姿に、試写会で鑑賞した一般客からも「自然に涙が溢れた」「この作品に救われる人が多くいるはず」など絶賛の声が寄せられている。

栗田科学は、家庭用プラネタリウムや顕微鏡などの科学工作玩具の製造・販売を行う会社で、社長の栗田和夫(光石研)は「無理なく、怪我なく、安全に」がモットーで社員の健康を第一に考えている。劇中では、職場で松村演じる山添くんがパニック障害の発作を起こしたり、上白石演じる藤沢さんがイライラを爆発させてしまうシーンが登場するが、社長をはじめ栗田科学の職員たちが、優しくふたりに寄り添う姿が印象的に描かれ、現代においてまさに理想の職場といえる。

芝居とはいえ実際に過換気症候群になるリスクを伴った発作のシーンについて松村は「練習から本番まで、発作を起こすシーンではつねにすぐ近くに医療監修の先生がいて、リアルに見えるかを確認しながら、同時に僕のケアをしてくれました。そこは、最初から三宅監督が気遣ってくれていましたね。」と三宅組の真摯な姿勢を印象深く語る。さらに「まるで栗田科学にいるような、楽しくて居心地のよい現場でした。演じるみなさんも役そのままという感じで。多くのカットで、今撮られているなって感覚がほとんどなかったんです。おかげで芝居にだけ集中できました」と撮影現場を振り返り、監督や他の役者と良いチームワークを築き山添くんを演じ切れた模様。

PMSの症状による感情の浮き沈みを見事に表現した上白石は「演じるうえで悩んだり苦しかったりしたことはたくさんありましたけど、そういうものすべてをプラスのエネルギーに変えられる現場でした。全員が一個一個のシーンにこのうえなく愛情を注いでいる現場で、まだ終わりたくない、ずっとここにいたいと思いながら撮影していました。みんなで何かをつくるってこんなに楽しいんだ、と思い出させてもらった気がします」と振り返る。撮影現場全体に漂うインクルーシブな雰囲気や意識、姿勢について「三宅組はたしかに栗田科学でした」と上白石は断言し、思い出深い現場となったようだ。

メイキング映像には、松村と上白石が撮影の合間に公園で和気あいあいとはしゃぐ姿など、役ではないふたりの素顔も垣間見え、そんな彼らが生み出すあたたかな空気感が本作を作り出していることが想像できる。

さらに、撮影現場の裏側をフィルムカメラで撮影したオフショットも解禁となった。絶妙な距離感でたたずむ松村と上白石はまさに山添くんと藤沢さんそのもの。ふたりでブランコを漕ぐ姿や、休憩中にくつろぐ松村、マフラーに包まる上白石など、それぞれのリラックスした表情も見どころとなっている。

映画『夜明けのすべて』は、2月9日より公開。

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