トランスシグマ、破産手続き開始決定 負債3億8000万円

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帝国データバンク土浦支店は7日、一般貨物自動車運送業のトランスシグマ(茨城県常総市馬場)が、水戸地裁土浦支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は1月30日付。負債は約3億8000万円。

同社は2010年6月設立。パレットや自動車部品などの樹脂原料や樹脂製品の輸送を中心としていたが、輸送品目を増やして事業規模を拡大。キッチンやバスなどの水回り製品から日用雑貨、加工食品の輸送も手がけた。トラックも増やし、21年5月期の年売上高は約7憶7500万円を計上した。

その後、約80台まで増えた車両の管理コストを含め資金繰りが追いつかず、取引先への支払いが滞った。燃料費高騰の影響も受け、直近2期は本業利益だけでは採算維持できない状態に陥り、事業継続が困難と判断。24年に入り事業を停止した。

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