NBAがフルLEDコートをオールスターで採用…担当者「望むものなら何でも」新観戦体験を提供

NBAは、インディアナ州で開催される年に1度の祭典に向けて、大きなサプライズを用意していた。

リーグは「NBAオールスター2024」で使用される『ルーカス・オイル・スタジアム』に、最先端技術を駆使したフルLEDコートの導入を発表した。このコートは、2月17日(現地時間16日)に開催されるNBAオールスター・セレブリティゲームならびに翌18日(同17日)に予定されているNBAオールスター・サタデーナイトで使用。サタデーナイトにはスキルズチャレンジ、3ポイントコンテスト、スラムダンクコンテストがプログラムされており、未だかつてないイベントとなりそうだ。

「ASB」社が開発した“ASB GlassFloor”は、昨夏にスペインで開催された「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ」の準々決勝で盛大にお披露目され、スポーツエンターテイメントをさらに加速させる仕組みとして大きな注目を集めていた。

「ASB」社の公式HPによると、前例のないライブ体験を提供するこのデジタルコートは、イベントに合わせて動的にカスタマイズされたコートデザインを可能にするという。壮大なアニメーションやプレーヤーのライブ追跡は、没入感のあるゲーム観戦を提供し、試合中には4ポイントラインがコート上をダイナミックに動く演出を予告。また、スキルズチャレンジでは各プレーヤーの統計を表示し、コート上にリプレイトラックを重ねて投影することで、ファンとプレーヤーの双方に新たな価値をもたらすことになると説明している。

ASB GlassFloorのマネージングディレクターを務めるクリストフ・バビンスキーは、フルLEDコートが「NBAオールスター2024」で使用されることへの興奮を抑えきれていない様子だ。

「ASB GlassFloorは、従来の試合よりもさらにインタラクティブなアプリケーションをお見せできるので、素晴らしい機会になるでしょう。チームの全員がその日を待ち望んでいます。ここまで来るのは、長い道のりでした。NBAとのコラボレーションは、ASB GlassFloorがバスケットボール界のトップに登りつめたことを意味します。NBAからのフィードバックには圧倒されました。コートのありとあらゆる可能性を、より多くのライブ視聴者に提示することができるはずです。ファンの皆さんには、未だかつてないバスケットボールの視覚的刺激を期待していただければと思います」

また、NBAのライブ制作およびエンターテイメント部門を取り仕切るカールトン・マイヤーズも、新コートに無限の可能性を感じている。

「本質的には巨大なテレビ画面です。つまり、必要なグラフィックやデザインをコートに表示できます。通常はジャンボトロンで確認すべき情報が、実写と並行してフロアに表示されるのです。フロアで起こる反応的なグラフィック、デザインや色の変更、プレーへ対する反応など、できることの範囲はさらに広がります。コートの下にあるグラフィックは、我々が想像するものであれば、何でもありえますよね?炎、星、円、人名、数字など、望むものなら何でもいいのです。この技術があれば、プレーヤーが触れると動く障害物の表示も可能になります。また。我々はタイムアウト中にも非常にクールなインタラクティブゲームを実施しており、その能力も発揮されるでしょう」

前例のないダイナミックなビジュアルは、全ての視聴者とプレーヤーを釘付けにするだろう。今年のオールスターでは、最先端テクノロジーとスポーツのシームレスな融合を目撃することになる。

文=Meiji

【動画】ド派手演出に期待…NBAが公開した“フルLEDコート”のイメージ映像

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